パ・リーグ上位の防御率を誇る高橋光成(前橋育英出身)と田嶋大樹(佐野日大出身)の96年世代の2人
田嶋大樹と高橋光成
シーズンも終盤に突入し順位争いはもちろんだが、個人のタイトル争いも過熱していく。パ・リーグの防御率は現在、山本由伸(都城出身)が首位を走っているが、ランキングを見ていくとあることに気が付く。
3位・田嶋大樹(佐野日大出身)、5位・高橋光成(前橋育英出身)と1996年世代の2人がランクインしているのだ。わずか7人しかいない規定投球到達者のなかで、同世代2人が入っているが、現在至るまでの道のりはそれぞれだ。
高橋は2年生の夏で甲子園優勝投手となると、2年連続U18代表入り。世代を代表する右腕として高卒でプロ入りを果たした。1年目から8試合に登板して完封勝利を達成するなど、充実の1年目を終えた。
2年目は19試合に先発するなど経験をさらに重ねていき、2019年シーズンは初めて2桁勝利をマークした。今シーズンは2度のノーヒットノーラン達成のチャンスとなるような投球を見せており、ハイパフォーマンスを見せている。
3人目の田嶋は3年春の選抜でベスト4に入り一躍名前を全国区に広げたが、夏は甲子園に届かず。佐野日大卒業後に社会人野球の強豪・JR東日本へ進み、1年目から公式戦を経験。
U23代表にも選ばれるなど、着実にステップアップしてドラフト1位で2017年にオリックスから指名を受けた。登板試合数、投球イニングは既に過去2年よりも多く、チームの中心選手として活躍している。
それぞれの歩みでプロの世界に入り、ともに高いレベルで競い合っている。この世代は岡本和真(智弁学園出身)に注目が集まるが、投手陣も負けていないことを結果で証明したい。
※データは9月18日時点
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