ファームで結果を残し続ける岡林勇希(菰野出身)再び1軍昇格しアピールするチャンスを掴めるか?
岡林勇希
現在セ・リーグ4位にいる中日ドラゴンズ。エース・大野雄大(京都外大西出身)や主砲・平田良介(大阪桐蔭出身)など主力組が活躍しながらも、ドラフト1位・石川昂弥(東邦出身)が1軍デビューと若手の台頭も出てきた。
その中にはドラフト5位ルーキー・岡林勇希(菰野出身)も当然含まれる。岡林も1軍デビューを果たし、6試合に出場して7打数2安打をマーク。現在は2軍での生活が続くが、ファームでも成績はきっちり残している。その結果が以下の通りだ。
37試合出場 114打数36安打、打点8、盗塁1
打率.316、長打率.360、出塁率.368、OPS.728
まだ規定打席に到達していないためランキング外だが、数字だけなら石川以上の打率を残している。オープンスタンスで構えてきっちりとボールを見られる態勢を作り、バットは立てた状態で肩くらいの高さで持つ。
自然体でリラックスしたところから、足をきっちりと上げながらバットを斜め上に引いてトップを作り、ヘッドも少しピッチャー方向に入れたところからバットを振り抜く。思い切りがよいが、1軍での試合を振り返ると、インコースのボールに差し込まれるシーンもあり、ボールへの対応力はもっとレベルアップできるだろう。
それでも一塁駆け抜け3.7秒を記録し、ポテンシャルを持っていることを示している。同期の石川だけではなく、東北楽天の黒川史陽(智弁和歌山出身)も1軍デビューするなど、高校時代に全国を経験した選手も少しずつ存在感を発揮している。
岡林は全国の舞台に立つことができなかったが、プロの世界では関係ない。それを結果で証明し続けた先に1軍レギュラーの座が待っているに違いない。
(記事=田中 裕毅)