15イニング無失点、防御率0・00継続!ロッテ・唐川侑己が新スタイルで躍動!
千葉ロッテ・唐川侑己(成田出身)※写真は昨年12月のミズノブランドアンバサダー会議
現在首位の福岡ソフトバンクを追いかける千葉ロッテ。今年は4番に安田尚憲(履正社出身)を据えて、育成から和田康士朗が支配下登録されるなど若手も積極的に使っている。そんなロッテで驚くべき安定感を誇る投手がいる。それは現在中継ぎの一角として奮闘する、プロ13年目右腕・唐川侑己だ(成田出身)。
まず2020年の成績を見ていきたい。
15試合登板 15回、打者54人、被安打8、自責点0、奪三振率7.80、被打率.157、防御率0.00(7日試合終了時点)
登板回数がまだ少ないが、15回を投げて1点も許していないのは驚きの数字。奪三振率や被打率を見てもかなりの好成績を残しており、チャンスはおろかヒットを打つのも簡単ではない状態だ。
この唐川の成績は多くのファンも同様に驚いているが、この活躍を支えているのはカットボールだ。140キロ台をマークしており、球筋もほとんどストレートと同じ。変化球をいかにストレートに近づけるかは野球界のトレンドとなってきているが、それに乗っ取ったボールといってもいいのではないだろうか。
唐川と言えば、伸びのあるストレートに成田時代から使っていた曲がりの大きいカーブをイメージする人もいるだろう。しかし6日の福岡ソフトバンク戦では8回にマウンドに上がると、カットボールを軸にヒット1本を許すも無失点。今だ防御率0.00を継続することとなり、新たなスタイルが結果を残している。
投球フォームも全体としてコンパクトにまとまり、縦回転を意識したフォームとなり、力感を感じさせずにキレの良いボールを投げ込んでいる印象を受ける。高校BIG3として同じく注目された中田翔(大阪桐蔭出身)は通算250号が目前まで迫る活躍ぶり。先発から中継ぎに変わったが、唐川が勝利の方程式の一角として負けじと活躍するか注目だ。
(記事=編集部)