狙うは正捕手! サヨナラヒットも放った佐藤都志也(千葉ロッテマリーンズ)の高校最後の夏
高校時代の佐藤都志也
キャンプから自慢のバッティングでアピールし、開幕一軍入りを果たしたドラフト2位ルーキーの佐藤都志也(千葉ロッテマリーンズ)。6月27日のオリックス戦では延長10回に代打として出場すると、プロ初ヒット初打点となるサヨナラヒットを放ち、ファンにもインパクトを与えた。
今回は新人ながら奮闘を見せる佐藤都志也の高校最後の夏を振り返りたい。
▼佐藤都志也(聖光学院・2015年)
2回戦 10対0 勿来工
3回戦 10対0 相馬
4回戦 7対1 郡山
準々決勝 9対0 田村
準決勝 6対1 福島工
決勝 3対2 日大東北
選手権大会
2回戦 1対6 東海大相模
前年の2014年に甲子園ベスト8に進出した時にも2年生ながらベンチ入りしていた佐藤。最後の夏は4番キャッチャーとして出場。決勝では3年連続の対決となる日大東北と対戦。
佐藤は盗塁阻止でチームの守りを支え1点差のしびれる試合に勝利。9年連続の夏の福島大会優勝を成し遂げた。佐藤は本塁打こそでなかったものの、全6試合で44イニング4失点無失策の堅い守りを扇のかなめとして支えた。
迎えた甲子園では初戦で大会を制することとなる東海大相模と対戦。序盤に連打で失点すると佐藤も無安打に終わり高校最後の夏は終わった。
その後、進学した東洋大学では捕手や一塁手として自慢の打棒を披露。2年で首位打者のタイトルを獲得すると4度ベストナインにも選出され、日本代表でも活躍を見せた。
また、東洋大学の1学年上には、上茶谷大河(横浜DeNAベイスターズ)、甲斐野央(福岡ソフトバンクホークス)、梅津晃大(中日ドラゴンズ)の強力投手陣に加え、中川圭太(オリックス・バファローズ)らともプレーし、リーグ優勝に貢献している。
30日の試合では、バッテリーを組んだ中村稔弥との「としや」バッテリーが話題となったが、バッティングセンスと強肩は今やチームに欠かせない戦力となっている。目標にしていた開幕一軍を達成し、プロとして順調に滑り出した佐藤都志也。次はだれもが憧れる「打てる捕手」という夢の舞台への駆け上がりに期待したい。
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