巨人・沼田 翔平旭川大高出身)が29日の中日戦で1回無失点の好投を見せた。

 非常に価値のある無失点だった。オープン戦から好調を続け、シーズン直前に支配下登録選手となったが、シーズン直前の練習試合で打ち込まれるなどあえなく二軍落ちとなった。

 二軍落ちとなった後も打たれる試合はあったが、直近の二軍戦で14.1回を投げて無失点の好投を見せて、一軍昇格をつかんだ。そして中日戦では145キロ前後の速球、130キロ前半のスライダーを投じ、1回無失点の好投を見せた。

 若手選手は好調時の勢いのままに活躍することはあるが、長く活躍するには1回挫折を味わって二軍落ちして、そこから這い上がって実力でつかんで、そこでアピールできるか。沼田も二軍落ちを味わってからの1回無失点の好投は非常に価値があった。

 こうした投球を続ければ、必然的に評価は上がっていく。育成枠から支配下登録をつかんだ「育成の巨人」の象徴は冷静なマウンド捌きでチームの勝利に貢献する。

(文=河嶋 宗一

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