専大松戸のスラッガー・吉岡道泰。4番打者として内容も結果も伴った打撃を
吉岡道泰(専大松戸)
専大松戸の左のスラッガー・吉岡道泰。180センチ80キロと恵まれた体格。弧を大きく描いたスイングでボールをとらえ、広角に長打を連発。さらに脚力も高く、動き全体に躍動感がある大型スラッガーだ。江戸川中央シニア時代から活躍を見せ、1年春からレギュラーで活躍。
その打撃力は近年の専大松戸の左打者の中でも頭一つ抜けており、2021年世代を代表するスラッガーとしても注目を集めている。
2年生になってからも活躍が期待されたが、夏はベンチ外だった。これは今年の事情によるものだ。新型コロナウイルス感染拡大の影響で春季大会が中止となり、専大松戸は3年生18名全員をベンチ入り。残り2名はどの選手を入れるか議論になった時、3年生のポジションでは投手、内野手のサブが足りなかったため、外野手の吉岡は外れることとなった。
吉岡は秋の活躍を目指すことに切り替え、2年生中心で臨む練習試合に臨んでいたが、なかなか結果を残せず、悔しい日々を過ごした。
「だから第1打席目にこだわっていました」
秋初戦の浦安戦の第1打席で4番打者として結果を残すことにこだわって練習をしていた吉岡の第1打席は一死一、三塁の場面で打席が回った。しかし結果は二ゴロに終わった。
「非常に悔しい内容で4番打者としては最低の打撃をしてしまいました。セカンドゴロでも芯でとらえた打球ならばまだよいですが、芯から外れてどん詰まりの二ゴロは本当に悔しかったです」
二打席、四球が続き、第4打席は左中間を破るランニング本塁打を放った。持丸監督は「あの打撃を第1打席からしていれば、もっと良かったですよね。チームはもっと勢いになると思います」と先制を狙う場面でどれだけ4番らしい打撃を見せるか求めている。
吉岡自身も4番打者として「自分が打席に回るときは走者がいることが多いので、自分が打てば、得点力はもっと上がって、チームに貢献できるので、勝負強さ、確実性を求めていきたいです」
秋の県大会では注目スラッガーに挙がる逸材。現在の苦しみを乗り越え、打棒爆発となるか注目をしていきたい。