日本の4番・鈴木誠也が過ごしたエースとして甲子園を目指した最後の夏
鈴木誠也
2020年も8月19日までで広島の大砲として、日本の4番として49試合に出場し12本の本塁打を放つなど活躍を見せている若きホープ鈴木誠也。今回はそんな鈴木の高校時代を振り返りたい。
鈴木誠也(二松学舎大附 2012年)
東東京大会
3回戦 10対0 駒込
4回戦 11対4 日大豊山
5回戦 5対4 日大一
準々決勝 6対8 成立学園
鈴木は二松学舎大附の出身で高校在籍中は1年秋からエースナンバーを背負い、最速148キロの直球を投げ込み、多彩な変化球も持ち合わせるなど能力の高い本格派投手。また、打者としても高校通算43本の本塁打を記録するなど高校時代はエースで4番打者だった。4季連続で甲子園を逃していた中で挑んだ最後の夏。日大豊山戦では3打数2安打と打者として大活躍。準々決勝の成立学園戦では2回途中3失点。8回に再登板するも4点を奪われチームも敗退。甲子園の土を踏むことはなかった。
その後、2012年のドラフト会議で広島東洋カープから2位指名を受けて入団。プロスカウト人は当初から鈴木を打者として見ておりプロに入ってからは打者として勝負した。1年目からウエスタンリーグで打率3割に迫る活躍を見せ一軍でも11試合に出場しプロ初安打初打点も記録した。2年目にはプロ初本塁打を記録し打率も3割4分4厘の高い打撃センスを披露。2014年までは内野手として登録されていたが2015年からは外野手登録に変更。初めて規定打席に到達した2016年にはセ・リーグ2位の打率.335チームトップの29本塁打の記録を残しオールスターに選ばれ、ゴールデングラブ賞にベストナインを受賞。日本代表に選出されるなどスターへと昇り詰めていった。2019年には背番号を51から1に変更。プレミア12では日本代表の4番として3試合連続本塁打を放つ大活躍を見せた。
この先の日本プロ野球界を担う選手であることは間違いない。今後はどんな成績を残してくれるのか。鈴木誠也に目が離せない。