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坂倉が打率3割超、遠藤が先発ローテ入り!広島の高卒若手たちの活躍

2020.08.21

坂倉が打率3割超、遠藤が先発ローテ入り!広島の高卒若手たちの活躍 | 高校野球ドットコム
先発ローテ入りを果たした遠藤淳志

 今シーズンのペナントレースは一軍人数、そしてベンチ入り人数が増枠されている。例年よりも連戦が多いこともあり、ベテラン勢を中心とした主力選手たちが積極的休養という形で、スタメンから外れるケースも多い。そんな状況も相まって、各球団が若手選手たちを一軍で起用する機会は増えている。

 そこで各球団の若手、とくに高卒4年目(2016年ドラフト以降)までの選手たちがどのような活躍を見せているか振り返ってみたい。

 広島の高卒4年目までの選手を見ると、野手では坂倉将吾日大三/2016年4位)の活躍が目立つ。ここまで23試合に出場。すでに昨シーズンの安打数(14本)を超える18安打を記録。打率.346(52打数18安打)と打撃面で結果を残し、スタメンでの起用も増えてきた。現在は會澤翼との併用が続くが、徐々に出番を増やしつつレギュラー奪取となる可能性もありそうだ。

 その他では羽月隆太郎神村学園/2018年7位)が頭角を現しつつある。8月7日に一軍に登録されると、いきなり「2番・二塁」で出場し2安打をマーク。その後もスタメンで起用されており、期待値の高さをうかがわせてくれる。中村奨成(広島広陵/2017年1位)も3年目で初の一軍出場を果たした。まだ守備にはついておらず、代打での出場だけだが、大きな経験にはなったことだろう。

 昨シーズン結果を残した小園海斗報徳学園/2018年1位)は、ここまで一軍出場がない。二軍でも目立つような成績を残すことが出ておらず、少し心配だ。

 投手陣では遠藤淳志霞ヶ浦/2017年5位)が先発ローテーション入りを果たした。8月2日の巨人戦ではプロ初完投勝利をマーク。その後も安定した投球を続けているのは心強い。高卒3年目で先発は初めてということを考えると、今年はシーズンを通した働きができれば十分だろう。

 一方でアドゥワ誠松山聖陵/2016年5位)、山口翔熊本工/2017年2位)は一軍での登板機会が訪れていない。両投手とも二軍で打ち込まれているのは気がかり。ここから巻き返し、一軍昇格を掴むことができるか。

 昨シーズンは小園がルーキーイヤーながら一軍で多く起用されたが、今シーズンはここまでーキーたちに一軍出場機会は訪れていない。

 広島はリーグ3連覇の中心選手たちから、今後数年をかけて世代を交代を行っていくことになる。高卒4年目までの若手たちから、何人が中心選手へと育っていくのだろうか。今後の活躍から目が離せない。

【高卒選手のドラフト指名】
※2016年〜2019年ドラフト
※育成は除く

<2016年>
2位:高橋昂也花咲徳栄
4位:坂倉将吾日大三
5位:アドゥワ誠松山聖陵
6位:長井良太つくば秀英)※すでに退団

<2017年>
1位:中村奨成(広島広陵)
2位:山口翔熊本工
4位:永井敦士(二松学舎大付)
5位:遠藤淳志霞ヶ浦

<2018年>
1位:小園海斗報徳学園
3位:林晃汰(智弁和歌山)
4位:中神拓都(市岐阜商)
5位:田中法彦菰野
7位:羽月隆太郎神村学園

<2019年>
3位:鈴木寛人霞ヶ浦
4位:韮澤雄也花咲徳栄
6位:玉村昇悟丹生

※数字は2020年8月18日終了時点

(記事:勝田聡

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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