涌井秀章が開幕8連勝!30代になってからのパフォーマンスは先輩の松坂大輔を上回る!
横浜時代の涌井秀章
東北楽天の涌井秀章が19日の東北楽天戦で8回1失点の好投を見せ、開幕8連勝を飾った。実は涌井、横浜高校出身(本牧中時代は除く)の投手では先輩の松坂大輔を上回るNPB最多勝投手なのだ。
涌井は19日の勝利で、通算141勝。松坂は114勝だ。涌井が通算150勝も狙え、いずれ松坂の日米通算170勝も抜く可能性がある。
涌井がすごいのは、30代になってからの勝ち星と投球回の多さだ。それは先輩の松坂を大きく引き離している。
松坂は30歳になった2010年からMLBで19勝、NPBで6勝の通算25勝、一方、涌井は33勝。これだけみると、大きく引き離した感はないが、松坂は2010年の153.2イニングを最後に2011年から100イニングを投げた年はない。涌井は2016年から3年連続で規定投球回に達し、昨年も100イニング到達。今年はすでに52試合を終え、61回を投げ、QS率.778、防御率2.21と好成績を残し、今年は2年ぶりに規定投球回に達するだけではなく、個人タイトルも狙える勢いだ。
そもそも30代になってからはパフォーマンスを落としやすいのが当たり前である。
涌井は甲子園で活躍し、多くの球数を投げ、ドラフト1位で入団し、高卒1年目から登板し、高卒2年目から178イニングを投げて、高卒3年目から213イニング登板。それでも壊れないのが、涌井。
30代になっても投球のクオリティが落ちることなく、投げられる涌井の頑丈さ、自己管理能力は突出している。
改めて凄みを見せる涌井秀章。17勝をあげた2007年や沢村賞を獲得した2009年を超える成績を残す事ができるか注目したい。
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