大江竜聖(巨人)が紅白戦で2回完全!強心臓を武器に開幕一軍を
大江竜聖(巨人 ※写真は二松学舎大附時代)
今年、巨人で飛躍する可能性が高い左腕がいる。その名は大江竜聖。2016年のドラフトでドラフト6位指名で入団。プロ3年目となる今年は首脳陣から高い期待を受け、3日の紅白戦で2回パーフェクトに抑えるピッチングを見せた。
大江の魅力といえば、絶対的な自信を持ったマウンド捌きだ。特に強打者の対戦になるほど燃える投手であること。そして大崩れせず、常にゲームメイクができる完成度の高さがあること。
大江のマウンド度胸の強さを発揮した試合といえば、高校2年生(二松学舎大附)の秋、早稲田実業の清宮幸太郎(現・北海道日本ハム)との対戦。大江は清宮だけワインドアップで投げたのだ。持てる力を振り絞り、大江は清宮に2安打を打たれるも、要所では三振に抑え、雄叫びを挙げた。
大江のハートの強さについてかつての恩師・市原監督がこう証言する。
「大江はドラフト6位で行きますけど、ハートが強い投手です。入団してみたら多くの方々が思ったより良い投手だなと感じる投手になると思います。期待しています!」
昨年はファームで18試合に登板し、3勝7敗だったが、90.1回を投げて、84奪三振とイニング数に近い奪三振で、成長した姿を発揮し、12月に行われたアジアウインターリーグでは14回を投げて、24奪三振、防御率1.93と抜群の安定感を発揮した。
若手にとってアピールすることが第一な紅白戦。そこで最高の形でアピールできる大江のメンタルの強さは特筆すべきものがある。
大江の高校時代からの成長点を挙げれば、ピッチングフォームの時間が長くなったこと。いわゆる「間」を持つようになり、股関節を柔軟に使い、上半身を鋭く旋回させて、常時140キロ前後でも空振りが奪える質のあるストレートを投げられるようになった。
左投手で外角低め・内角へ強いボールをコントロールよく投げられるのは大きな強み。ここから大江はさらにアピールをして、開幕一軍の座をゲットできるか。昨年、山口鉄也、杉内俊哉が引退。そして内海哲也は埼玉西武に移籍と、巨人の顔というべき左投手はもういない。
そういえば、大江はドラフト6位からのスタートだったなと思わせる活躍を見せてくれることを期待したい。