聖パウロの大型右腕・村上大樹が高校初本塁打初完封で強豪・都立片倉を破る!
先発・村上大樹(聖パウロ学園)
聖パウロ学園vs都立片倉の一戦は聖パウロ学園が4対0で制し、激闘を制した。
0対0のまま迎えた8回表、ここまで好投の村上大樹(3年)が大仕事をやってのけた。5回までパーフェクト、7回まで1安打に抑えていた都立片倉の技巧派左腕・大西和輝が投じた外角ストレートを振り抜き、レフトスタンドへ。これが人生初の本塁打となった。そしてピッチングでも安定した投球。120キロ中盤の速球、スライダー、チェンジアップを高低に投げ分け、強打の都立片倉打線は5安打完封勝利。高校に入って初完投初完封という大仕事をやってのけた。
182センチ85キロという恵まれた体格。入学時から期待は高く、1年夏からベンチ入りをしていたが、腰や肩の故障などで苦しい時期が続いた。だが、故障に強く、さらにパワーアップを目指して、1月の年明けでは、静岡県・白浜合宿で、合計100キロの走り込みなどを行って、メンタルを強化。そして長い自粛が終わってから意識も変わり、練習試合でも好投を続け、勝俣監督から「村上が投げれば計算ができる」と信頼を受けるまでになった。
村上は「今日は味方の守備に助けられた場面が多く、また捕手の草野(圭介)のリードも大きかったと思います」と味方の守備力の高さも勝因に挙げた。
中止が続いたことで2回戦は連戦になる。勝ち進めば日程はタイトなものになるが、村上の投打により期待がかかる。
記事=河嶋宗一
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