加藤学園、秋田中央など。早期敗退となった実力校たち
秋田中央と加藤学園
7月に入り全国各地で独自大会の火蓋が切って落とされている。3年間の集大成の舞台として、全国の高校球児たちが全力で戦っている。その中で各地の強豪、注目校が早期敗退となっている地区がある。
秋田県では昨夏の甲子園に出場した秋田中央が13日に秋田西と対戦。8対10と逆転負けを喫した。
45年ぶり5度目の甲子園に出場したが、立命館宇治に0対1で敗れると、新チームは2回戦で能代松陽と対戦し3対4で敗戦していた。
そして夏の大会は初戦の男鹿工に12対2で勝利。13日の秋田西戦では勢いそのままに、2回までに7点を奪う猛攻。試合の主導権を握ったかのように思われたが、3回以降に失点が続き、8回に一挙4失点。これで逆転を許し、最終回に1点を追加するも、8対10で秋田中央の夏は終わった。
また静岡県の加藤学園も12日に1回戦で飛龍の前に敗れ去った。
昨秋、静岡県大会で準優勝をおさめ、東海地区大会ベスト4。8月の甲子園交流試合にも出場する加藤学園。
11日の試合は雨天によるノーゲーム。この時は2点リードをしていたが、12日の再試合では初回に失点する苦しい展開。6回に勝ち越しに成功したが、後攻の飛龍に逆転を許し2対3。注目右腕・肥沼竣が3失点と踏ん張り切れず敗戦となった。
さらに、2014年の夏の甲子園で準優勝に輝いた三重も11日に桑名西の前に負けている。
昨秋は3位決定戦で松阪商に勝って東海地区大会へ勝ち進んでいた三重。愛工大名電戦で好投した山下柊悟らを中心として3投手による継投で1回戦の桑名西と戦った。
だが4回と7回にそれぞれ失点。2点を追いかけたが、ホームが遠かった三重は0対2で姿を消している。
長崎の清峰は13日の1回戦で五島で対戦。7回まで0対0の緊迫の投手戦を演じていたが、8回に先取点を与えてしまい、そのまま0対1と接戦の末に敗れた。
18日からは東京都をはじめ多くの地区で独自大会が開幕する。ここからさらに過熱する高校野球から目が離せない。
(記事=田中 裕毅)
関連記事
◆監督が動く!代替大会開催に向けて現場が生み出した「石川モデル」とは?
◆第114回 選手、そして周りの人たちの命と未来を考えて。福岡県高校野球連盟が下した、苦渋の決断の裏側
◆【緊急企画】母校や応援している高校の球児たちに、あなたのエールを届けよう!