5打数4安打5打点!プロ4年目の坂倉将吾(日大三-広島)は正捕手の座をつかむことが出来るか
高校時代の坂倉将吾(日大三-広島)
Aクラス入りを目指す、現在4位の広島東洋カープ。11日には5位の中日ドラゴンズと対戦し、19対4というスコアで勝利。球団の歴史では34年ぶりとなる1イニングで11安打一挙9得点で、中日を突き放した。
この猛攻に5打数4安打5打点で貢献をしたのが、プロ4年目の坂倉将吾だ。7番捕手でスタメン出場をすると、3回に2本のタイムリーを放つなど存在感を示した。2020年の出場試合数は4試合とここまでは少ないが、今後チャンスをつかんでいくことが考えられる。
高校時代は西東京の名門・日大三でプレー。1年生の秋から4番に座るなど、バッティングで活躍していた坂倉。中学時代もキャッチャーをしていたが、高校でキャッチャーとして活躍するのは自分たちの世代に変わってからするようになってからだったが、強肩を活かした2.00秒台のスローイングなど守備でもチームを引っ張った。
日大三時代は癖の少ないフォームが特徴の1つだった坂倉だが、そこは今も変わらない。ピッチャーが足を下ろすタイミングで始動して、足を大きく上げながら少しバットを引いてトップを作る。そこからコンパクトにボールまでバットを出していくシャープなスイングが印象的だ。しかし昨シーズンは1軍でホームランも放っており、鋭さの中にも力強さも持っているのが坂倉だ。
同じ捕手の中でも打てる捕手として少しずつアピールし、2019年シーズンは自己最多の51試合に出場できた坂倉。ベテランの會澤 翼、石原 慶幸などの存在が大きいが、次世代の正捕手はまだ決まっていない。中村奨成(広島広陵)や磯村 嘉孝(中京大中京出身)といった同年代のライバルに競り勝ち、正捕手の座をつかむことが出来るか。今後の活躍がカギを握る。