首位・楽天を支える投打の柱。則本昂大(八幡商出身)と浅村栄斗(大阪桐蔭出身)の1990年世代の2人
則本昂大(東北楽天)
パ・リーグの首位を入っている東北楽天イーグルス。チーム打率、防御率ともに上位の成績を残しており、投打ともに好調なことが窺え、首位にいる要因が見えてくる。そんな楽天の好調を支えるのは1990年世代の2人だ。
まずはエース・則本昂大(八幡商出身)。今シーズンは投球フォームの変化で話題となっているが、開幕投手としてマウンドに上がるなどチームからの信頼は絶大。その期待に応えるかのように、5日の時点で防御率0.87という圧巻の数字をはじめ、結果を残している。その成績が以下の通りだ。
防御率0.87(リーグ1位)
投球回:20.2回(リーグ1位タイ)
15奪三振(リーグ6位)
奪三振率:6.53(リーグ11位)
K/BB:3.00(リーグ8位)
QS率:100
両リーグ唯一の3勝をマークしている則本。代名詞のストレートを武器に、今年も相手打線を封じ込める。ただ奪三振を量産しているわけではないことが、数字から見て取れる。エースとしてチームの勝利に貢献するピッチング内容となっている。
もう1人が浅村栄斗(大阪桐蔭出身)だ。埼玉西武ライオンズから移籍2年目となる今年は、7日終了時点では高校の後輩・中田翔を抑える8本塁打とトップの成績。そして福岡ソフトバンクホークス戦では9本目となるホームランを放ち、さらに勢いに乗っている。そんな浅村の成績は下記の通りだ。
打率.350(リーグ5位)
8本塁打(リーグ1位)
51塁打(リーグ1位)
23打点(リーグ1位)
出塁率.451(リーグ3位)
長打率.850(リーグ1位)
OPS:1.301(リーグ1位)
得点圏打率.471(リーグ4位)
※成績は7日試合終了時点
ほとんどがトップ3に入る好調ぶりである浅村選手。2019年はベストナイン、ゴールデングラブ賞を獲得するなど全試合に出場。レギュラーシーズン3位、そしてクライマックスシリーズ出場に大きく貢献。移籍1年目から存在感を示す活躍だった。
チームの投打の要となっている1990年世代の2人。大田泰示(東海大相模出身)や小川泰弘(成章出身)、そして東浜巨(沖縄尚学出身)など各球団で主力として活躍する同世代の仲間を圧倒する活躍を見せ、7年ぶりのリーグ制覇。さらには日本一となるのか、今後の活躍にも注目をしたい。
(記事=田中 裕毅)