加藤学園、鹿児島城西など悲願の思いで甲子園交流試合に臨む5校の初出場校たち
加藤学園の肥沼 竣(左)、鹿児島城西の八方 悠介(右)
8月10日から開幕する交流試合のオンライン抽選が17時から開催される。この交流試合に出場するのは中止となった第92回選抜高等学校野球大会に出場する32校だ。
その中で初出場を決めているのは以下の通り。
■白樺学園
長年、北北海道の強豪校として名を馳せ、夏の甲子園にも3回出場を果たしていた。昨秋は東海大札幌、札幌龍谷、札幌日大と札幌勢3校を下し、全道大会優勝を決めた。そんな白樺学園も新型コロナウイルス感染拡大の影響で、活動自粛の日々もあったが、それでも選手は次の目標に向かって前向きに取り組んでいるという。
甲子園では山梨学院と対戦する。強豪校同士の対決は大いに盛り上がりそうだ。
■加藤学園
米山学監督の就任によって強くなった静岡の新鋭。2019年春準優勝、2019年秋は東海大会ベスト4と着実に実績を積み重ねていった。そして、悲願野甲子園出場を決めた。自粛期間はメールを通して選手が米山監督に練習の成果を行ってきた。
また沼津市の学校として初の甲子園。チームは沼津市から、沼津市の魅力を広くPRし知名度向上、話題づくりに貢献したということで「燦々ぬまづ大賞」を受賞しており、市の期待も背負って甲子園に臨む。そして初出場の鹿児島城西と対戦することとなった。
■鹿児島城西
長年、鹿児島の強豪校として君臨してきたが、なかなか甲子園にたどりつけなかった。しかし元プロの佐々木誠監督の就任から着実に実績を積み重ね、昨秋、九州大会4強入り。ついに初の甲子園出場を掴んだ。佐々木誠監督は「野球を楽しむ」「野球を好きなまま卒業させる」を第一に掲げ、選手の才能を伸ばしてきた。そして加藤学園との対決は注目だ。
■帯広農
2019年、朝の連続テレビ小説「なつぞら」のモデル校として選抜では注目され、昨秋は全道大会4強入り。長い活動自粛があったが、6月1日から練習を再開。主将・井村塁を中心にまとまってきた。現在は北北海道大会に合わせて徐々にチームを仕上げている。甲子園では健大高崎と対戦。
■平田
2年連続で21世紀枠の中国地区の推薦校に選出され、着実に実力を身に着けてきた。全体練習は5月25日から再開。選手の疲労に目を配りながら、怪我をさせないよう、徐々に強度をあげてきた。エース・古川雅也を中心に粘り強く守り抜くチームカラーを武器に、独自大会優勝と甲子園1勝を目指している。強豪・創成館と対戦するが、どんな戦いを見せるのか。
初出場というのは、その学校の歴史の第一歩。交流試合の相手が決まり、どんな戦いを見せてくれるのか、楽しみにしていきたい。
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