16年ドラフトコンビが躍動!九鬼隆平と古谷優人の同級生バッテリーも実現!
高校時代の九鬼隆平と古谷優人
連日熱戦が繰り広げられているプロ野球。5日、福岡ソフトバンクホークスは札幌ドームで北海道日本ハムと対戦。試合には3対5で敗れたが、2016年ドラフトで指名をした九鬼隆平(秀岳館出身)と古谷優人(江陵出身)の2人が1軍の舞台で存在感を示した。
先に魅せたのは九鬼。甲斐拓也(楊志館出身)に代わって、9番・捕手で1軍初スタメン出場を果たすと、3回に回ってきた第1打席が回る。同級生・河野竜生(鳴門出身)と対戦し、2ボール2ストライクと追い込まれてから、胸元に来た142キロストレートを上手く身体の回転で捉えてレフトスタントへ。1軍での初安打が初ホームランという記憶に残る1本を放った。
昨年はファームを主戦場にしていた九鬼の成績は以下の通り。
93試合出場
打率.259(リーグ5位)
6本塁打
34打点
長打率.404(リーグ3位)
出塁率.347(リーグ2位)
打率、長打率、出塁率がリーグトップの成績を残していた九鬼。2019年のドラフトでは海野隆司(関西出身)が入団し、新たにライバルが増えた。ますます激化するであろう正捕手争いの中で九鬼がどのようなプレーを見せるか注目したい。
そしてもう1人の古谷は5日の試合が1軍初マウンド。8回に4番手としてマウンドに上がると、セットポジションから始動し、腕をコンパクトに使いつつ背中で隠しながらテイクバックを取り、身体の回転に合わせて腕を縦に力強く振る。力強いボールを投げ込んでいるのが印象的だった古谷は、最速154キロを計測するストレートを中心に投げ込み、打者3人相手に奪三振2無失点で1軍初マウンドを終えた。
古谷も九鬼と同じく2019年シーズンはファームで腕を磨いたが、成績は以下の通りだ。
17試合登板
35.2回
2勝1敗
28奪三振
防御率2.52
奪三振率7.41
九鬼のようなリーグトップの成績ではないが、古谷は最速160キロを計測したストレートを武器にキャンプからアピールを続けてきた。選手層が厚いホークスの中で少しずつアピールを続け、1軍定着を目指してほしい。
ともに2016年のドラフトで九鬼は3位、古谷は2位で指名を受けて、3年間をともにプロの世界で過ごしてきた。積み重ねてきたモノを今後の1軍の試合で発揮し、4年目の今シーズンを飛躍のキッカケとなる1年にしてほしい。