育成から努力で這い上がった堀岡隼人(青森山田出身)「育成の巨人」を証明する活躍なるか
写真は青森山田時代の堀岡隼人
5日終了時点でセ・リーグの首位を走る読売ジャイアンツ。5日の中日戦では大卒2年目・梅津晃大(仙台育英出身)の前に4対6で敗れたが、ゲーム差は1.5をつけている。そのジャイアンツで育成から支配下登録となったプロ4年目・堀岡 隼人(青森山田出身)が登板した。
5日の公示で田口麗斗(広島新庄出身)に代わって1軍に昇格して即登板となった堀岡は3回途中から2番手として登板すると、2回35球で、被安打1奪三振2無失点という成績で初登板を終えた。催促で150キロも計測したストレートを軸に、スライダーやフォークを織り交ぜて中日打線を抑えた。
青森山田で高校野球3年間プレーをした。2015年の神宮大会では東邦戦で2番手として登板すると、被安打7、奪三振3の成績でチームのベスト4進出に貢献。そして選抜では初戦で敦賀気比と相対すると、8回投げて被安打3奪三振4で自責点1の好投を見せる。
しかしその1点に泣き、初戦で敗退。2季連続の甲子園を目指したが、夏の青森大会は4回戦で大湊の前に2対3で敗れていた。
育成指名でプロの世界に飛び込んだが、2019年に支配下を勝ち取り、1軍デビューも果たしている。1軍の舞台で堀岡は勝ち星を掴めていないが、小さなテイクバックでトップを作り、上から叩きつけるように振り下ろされる右腕から、角度を付けた威力のあるストレートは1軍の打者にも通じている。
堀岡が中学時代プレーをしていた秦野リトルシニアの牧嶋和昭監督は、当時の堀岡は努力家だったと語っている。その性格があったからこそ、育成から1軍の舞台で投げるまで成長したに違いない。
次回の登板までにどのような成長をして、1軍の打者相手にどのような投球を見せてくれるのか。堀岡の今後を注目したい。
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