ホームランで存在感示したルーキー・森敬斗。変わらぬフルスイングとバージョンアップした部分
高校日本代表時の森敬斗
横浜DeNAベイスターズのドラフト1位ルーキー・森敬斗(桐蔭学園出身)がファームの東北楽天戦でホームランを放った。
6回無死で打席が回ってきた森は1ボールから147キロの外角高めのボールを捉え、スタンドへ運んだ。これがプロ初ヒットであり、初ホームランという見事なバッティングを見せた。
相手は2016年のドラフト1位・藤平尚真(横浜出身)。1軍でも勝ち星を挙げた実績があり、現在も虎視眈々と1軍昇格を狙う若手右腕。その藤平の147キロのボールを逆らうことなく逆方向へ飛ばし、スタンドまで運んでおり、高校時代からのパワーアップを感じさせる一打だった。
また打撃フォームも大きな変化があった。
桐蔭学園時代はバットを体から離した位置でゆったりと構え、足を上げると同時に身体の近くにテイクバックで寄せる。その時に軸足に重心を乗せようと体に捻りを加え、ヘッドもピッチャー方向に向けるような形でトップを作っていた。
これだと、大きな反動を使ってボールを遠くに飛ばせるフォームである反面、速球には差し込まれやすいところがあるが、藤平から一発を打ったときのフォームはほぼ真逆に近い。
最初からバットを体の近くに構えて、あまり捻る動作もない。また桐蔭学園時代に比べると、下半身から動き出すことが出来ており、全身を使ったスイングになっていることも大きな成長点だと考えられる。
ただ高校時代から魅力的だったフルスイングは今もなお貫いており、藤平から放った一発はボールに対して強くミートができており、森の成長を感じさせると同時にらしさが残るホームランだった。
まだまだ試合に出るチャンスは少ないが、数少ないチャンスをモノにして、一歩ずつ確実に1軍昇格への階段を登っていってほしい。
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