岐阜県を代表する強豪同士の試合は毎回白熱!県立岐阜商と中京学院大中京の過去10年間の直接対決
県立岐阜商時代の高橋純平(福岡ソフトバンクホークス)
春夏合わせて57回の甲子園出場。全国でもトップの数字を誇る岐阜の名門・県立岐阜商。これまでも数多くのプロ野球選手を輩出しており、現在は名将・鍛冶舎巧監督が指揮を執り、これからも躍進することが期待される。
その県立岐阜商に次いで岐阜県内で甲子園の出場回数が多いのが中京だ。2020年4月から校名が中京となったが、それまでは中京学院大中京。昨夏の甲子園では7回に逆転をすることが多いことで話題となり、ベスト4まで勝ち上がった。
そんな両校の過去10年間に及ぶ直接対決の結果を今回は見ていきたい。
<過去10年間の対戦成績>
2012年 第94回全国高校野球選手権岐阜大会 準決勝
県立岐阜商6対5中京
2015年 第97回全国高等学校野球選手権岐阜大会 準々決勝
県立岐阜商5対3中京
2017年 秋季岐阜県大会 準々決勝
中京学院大中京8対5県立岐阜商
2018年 春季岐阜県大会 準決勝
中京学院大中京4対1県立岐阜商
2018年 秋季岐阜県大会 準決勝
中京学院大中京3対2県立岐阜商
過去10年間を見ていくと8度の対戦があり、結果は県立岐阜商4勝、中京が4勝という結果になっている。ただスコアを見ると接戦にもつれる試合が多く、岐阜県を代表する強豪同士の試合は、毎回白熱の展開となっていることが窺える。
なかでも最も古い2012年の試合では、県立岐阜商の4番・竹中裕紀の4安打の活躍などが光り、終盤に試合をひっくり返した県立岐阜商が勝利。決勝戦の関商工にもサヨナラ勝ちを収めて見事3年ぶりの夏の甲子園出場。初戦の新潟明訓に敗れたが、甲子園への切符をつかみ取ることが出来た。
そして2014年の秋の大会でも県立岐阜商が5点差を付けて勝利したが、2015年の夏の大会では福岡ソフトバンクホークスで活躍する高橋純平を擁する世代が中心だった。選抜でベスト8まで勝ち上がる原動力となった高橋は、ケガの影響もあり中京戦で夏初登板。1.2回を投げて被安打2奪三振1無失点で準決勝進出へ貢献。しかし準決勝の斐太戦では出場することなく、チームも3対4で敗れ甲子園出場はならなかった。
それから3年後となる2018年の秋季県大会。2017年の春季大会から連勝していた中京はエース・不後祐将が9回被安打5自責点2の完投。さらに打ってはホームランを含む4打数2安打2打点の大暴れ。県立岐阜商も松井大輔が奮闘するが、あと一歩及ばなかった。
またこの試合では、今秋のドラフトで注目される県立岐阜商スラッガー・佐々木秦がホームランを放っている。今年が高校野球集大成の夏となるが、佐々木はどのような活躍を見せるのか。
岐阜県では7月11日から大会が開催される。両チームは地区が違うため初戦から対戦することはないが、県大会まで勝ち上がり今夏も対戦することがあるのか。これからも両チームの戦いぶりに注目し続けていきたい。
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