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原 嵩(専大松戸)ら 両校合わせて4名がNPB入り!2015年夏の1回戦を戦った花巻東と専大松戸ナインのその後を紹介

2020.07.02

原 嵩(専大松戸)ら 両校合わせて4名がNPB入り!2015年夏の1回戦を戦った花巻東と専大松戸ナインのその後を紹介 | 高校野球ドットコム
高校時代の原 嵩(専大松戸)、高橋 樹也(花巻東)

 2015年夏、第97回大会の1回戦の試合。初出場の専大松戸と2年ぶり8度目の出場の花巻東との一戦は大会屈指の好投手対決で試合開始前から盛り上がりを見せた。専大松戸のエース・原 嵩は打っては4番も務め投打でチームを牽引する。花巻東のエース・高橋 樹也は岩手大会決勝・一関学院戦を延長13回、190球完投勝利で甲子園に牽引する。

 試合は2回二死満塁にで高橋がチーム初安打を放ち、これが2点適時打となる。自らのバットで先制し、花巻東が序盤から優位に試合を展開。3回、5回にも追加点を挙げ、4対2で専大松戸を下した。

 その後、この試合を戦った両エースはNPB入りを果たす。そしてその他の選手たちも、それぞれの舞台で活躍を続ける選手が多い。そこで今回は、2015年夏の1回戦を戦った花巻東専大松戸ナインのその後を紹介していきたい。

【花巻東】
投手 高橋 樹也 3年(広島東洋)2015年3位
投手 千葉 耕太 2年(東北楽天-埼玉ヒートベアーズ)2016年育成1位 現イーグルスアカデミーコーチ
投手 平澤 文太 2年(中央大)
投手 加藤 三範 2年(筑波大)
捕手 福島 圭斗 2年(中京大)
捕手 佐藤 太郎 2年(東北福祉大)
捕手 山口 澪也 1年(中央大<準硬式>)
内野手 佐藤 唯斗 3年(同志社大<準硬式>)
内野手 熊谷 星南 2年(日本大)
内野手 菊地 真弥 3年(青森中央学院大)
内野手 田老 麗希 3年(青森大-トヨタ自動車東日本)
内野手 多々野航太 3年(東北福祉大)
内野手 小松 悠哉 2年(同志社大<準硬式>)
外野手 千田 京平 3年(明治大<準硬式>)
外野手 佐々木勇哉 3年(法政大<準硬式>)
外野手 福地 基 3年(国士舘大<準硬式>)

【専大松戸】
投手 原 嵩 3年(千葉ロッテ)2015年5位
投手 角谷 幸輝 2年(専修大)
捕手 河村 佳祐 3年(専修大)
捕手 池浦 和紀 2年(大正大)
内野手 渡邉 大樹 3年(東京ヤクルト)2015年6位
内野手 岡本 良樹 3年(専修大-徳島インディゴソックス)
内野手 猪爪 大地 3年(中央学院大)
内野手 伊藤 彰伸 2年(独協大)
内野手 丸茂 弘汰 2年(専修大中退-茨城アストロプラネッツ)
内野手 鈴木 尊晴 3年(順天堂大)
外野手 高田拓実 3年(國學院大<準硬式>)
外野手 寺元 啓介 2年(専修大)
外野手 川添 雄晴 2年(専修大<軟式>)
外野手 天野 泰 2年(国際武道大)

 花巻東からはエース・高橋 樹也と2年生で背番号11をつけた千葉 耕太がNPB入りを果たす。

 高橋は甲子園後U18日本代表に選出されるリリーフとして3試合に登板し無失点の好投で日本代表の準優勝に貢献。2015年のドラフトで広島東洋に3位指名を受け入団。今季のオープン戦では147キロを計測し自己最速を更新。昨季は一軍登板なしに終わり、プロ5年目の今季は一軍定着に闘志を燃やす。

 2016年ドラフトで東北楽天に育成1位で入団した千葉は昨年オフに現役を引退し、今季から楽天イーグルスアカデミーのコーチに就任し、指導者の道に進んだ。

 1番・遊撃手の田老 麗希は青森大を経て、今季から震災復興と地域活性化を目的に2012年に活動を再開したトヨタ自動車東日本に進み、社会人1年目のシーズンを迎えた。

 そして花巻東のベンチ入りメンバーからは6名が大学で準硬式野球を継続。同志社大準硬式野球部には内野手の佐藤 唯斗と、小松 悠哉が入部。佐藤の一つ上の先輩の小熊 雄飛に続いて3年連続で花巻東OBが入部した。

 専大松戸からは原 嵩渡邉 大樹がNPB入りを果たし、岡本 良樹丸茂 弘汰が独立リーグでプレーする。

 エース・原は1年秋から背番号1を背負い、3年時は4番も務め、打線でも中心を担った。千葉ロッテに5位指名を受け入団し、1年目には2軍戦で8試合に登板。2年目の2017年シーズンオフに右肩鏡視下手術および右肘神経移行術を受けリハビリに励み、昨年の3月専修大との練習試合で復帰登板を果たした。

 高校通算17本塁打の渡邉は東京ヤクルトに6位指名を受け入団。2018年に外野手に転向し、昨シーズンは16試合に出場。今季は6月24日の阪神戦で右翼手として途中出場で今季初出場を果たした。

 専修大に進学した3番の岡本 良樹は、4年春はリーグ2位の打率.365を記録。大学卒業後、徳島インディゴソックスに入団し。今季の開幕戦では「4番・遊撃手」でスタメン出場を果たしたNPB入り期待のルーキー。父はオリックス・北海道日本ハムの二軍監督などを務めた岡本 哲司氏(現和歌山南陵監督)。

 当時2年の丸茂 弘汰は専修大中退を経て茨城アストロプラネッツに入団。185センチ95キロと恵まれた体格で、昨シーズンは7本の本塁打を放った。

 両校合わせて4名がNPB入りを果たし、2名が独立リーガーとしてNPB入りを目指している両校ナイン。今後の活躍にも注目していきたい。

※記事の掲載者、掲載者の現所属、記録の事実につきましては報道各社発表の新聞記事、各野球連盟が発表する大会記録、各チームの所属調査、関係者取材により確認ができたものより掲載をしております。そのため、この情報が全ての情報ではなく、情報の一部となりますことご了承ください。

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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