プロ11年目の技あり打!サイクル安打まで三塁打のみだった、堂林翔太(中京大中京)の手本のような右打ち
2月のキャンプ時の堂林翔太
大卒ルーキー・森下暢仁(大分商出身)と大卒2年目の大型右腕・梅津晃大(仙台育英出身)の投げ合いとなった広島東洋カープと中日ドラゴンズの一戦。結果はルーキー・森下に打線が大量リードを与え、プロ初勝利という形になったが、森下の勝利にプロ11年目で7番・レフトでスタメン出場の堂林翔太(中京大中京出身)はホームランで貢献した。
2打席目に二塁打を打っていた中で迎えた5回の3打席目、5対0と広島リードしていた場面だったが、梅津のインコースのカットボールを差し込まれながらバックスクリーン横まで運ぶホームランでダメ押しの2点を挙げ、さらなるリードを広げた。
この時のバッティングの内容が素晴らしい。3ボール2ストライクと追い込まれている中での一発を放ったが、ランナーはこの時スタートを切っていたため、ランエンドヒットのサインが出ていたことが考えられる。この場合、理想は右方向へのバッティングがベストだが、インコースのボールを逆方向に打つのは簡単ではない。
そこを堂林は引っ張らないためにギリギリまで呼び込び、その代わりに腕を上手く抜くことでヘッドを遅らせたのだ。完璧な右方向までとはいかなかったが、手本となるようなバッティングだった。また、プロ11年目・堂林の巧さが光る一打だった。
その後シングルヒットも放ち、サイクル安打がかかっていたが、9回の5打席目はショートゴロ。偉業達成とはならなかったものの、レギュラー奪取へアピールした。年々1軍の出場試合数が減ってきているものの、ここまで積み重ねてきたモノを活かして再び活躍することを期待したい。
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