どちらも春夏合わせて10回以上出場!敦賀気比対福井工大福井の強豪同士の直接対決を振り返る!
平沼翔太と氏家 拓海
昨夏の甲子園に福井代表で出場した敦賀気比。これまでに吉田正尚、西川龍馬など数多くのプロ野球選手が生まれ、全国制覇も経験したことのある全国でも有名な強豪校。今年も注目右腕・笠島尚樹を擁し、独自大会での戦いに注目が集まる。
そして敦賀気比を追いかける福井工大福井。名将・大須賀康浩を総監督に、大阪桐蔭出身の田中公隆監督らを中心としたスタッフで2017年の選抜以来の甲子園を狙っている。
敦賀気比は春夏合わせて16回、福井工大福井は春夏合わせて12回の甲子園出場という実績を残し、福井県の高校野球でも上位に入る両校だが、直接対決はどのような成績となっているのか。今回は過去10回の対戦成績を振り返っていきたい。
<過去10回の対戦成績>
2014年 秋季県大会 決勝
福井工大福井13対4敦賀気比
2015年 秋季北信越大会 決勝
敦賀気比6対1福井工大福井
2016年 春季福井県大会 決勝
福井工大福井15対5敦賀気比
2017年 第99回福井大会 2回戦
敦賀気比12対5福井工大福井
2017年 秋季福井県大会 3回戦
福井工大福井10対3敦賀気比
2018年 第100回福井大会 2回戦
敦賀気比10対0福井工大福井
2019年 春季福井県大会 決勝
福井工大福井6対4敦賀気比
※1年生大会は除く
結果は敦賀気比6勝、福井工大福井4勝という内容になっている。その中でもっと古かったのが2014年の秋季大会決勝。この時の敦賀気比は夏の甲子園でベスト4になっており、当時2年生エースだった平沼翔太(現日本ハム)。さらに篠原涼(現JX-ENEOS)らを擁したチームだったが、福井工大福井に初回に一挙6失点を喫するなど、序盤から主導権を握られて敗戦している。
一冬超えた春の大会では、選抜優勝の勢いそのままに敦賀気比が試合を優位に進める展開で勝利。集大成となる夏の大会では延長10回までもつれる試合展開だったが、エース平沼の好投も光り、サヨナラ勝利。敦賀気比が甲子園への切符を掴んだ。
新チームとなった秋の大会では県大会、そして北信越大会でも対戦したが、西本汰生(現大阪学院大)と山﨑 颯一郎(現オリックス)の両投手のピッチングで敦賀気比がどちらも勝利。翌春の選抜には超チームともに出場し、福井工大福井は開幕試合で智辯学園に敗れたが、敦賀気比は初戦の青森山田に勝利した。
その両チームは春季大会の県大会決勝戦で再び激突し、福井工大福井は17安打を集める猛攻で敦賀気比から白星を上げた。
2017年の夏の大会、そして秋の大会で対戦すると、1勝1敗。2018年の夏の大会では、木下 元秀(現広島東洋)や黒田響生(現読売ジャイアンツ)らを擁した敦賀気比が接戦の末に福井工大福井を下している。
昨年の春季大会では福井工大福井が勝利をしたが、これからも福井県の高校野球を引っ張る存在として、手に汗握る試合を見せてくれることを期待したい。
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