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2年生エース・小島と安楽が対戦!2013年の選抜決勝戦を戦った浦和学院と済美ナインのその後を紹介

2020.06.30

2年生エース・小島と安楽が対戦!2013年の選抜決勝戦を戦った浦和学院と済美ナインのその後を紹介 | 高校野球ドットコム
高校時代の小島 和哉(浦和学院)と安樂 智大(済美)

 2013年の第85回選抜大会は埼玉の浦和学院が甲子園初優勝を飾る。この決勝戦で戦ったのが2004年以来の優勝を狙う愛媛の済美と対戦。両校共に2年生エースを擁した対決となった。

 浦和学院のエース・小島 和哉は2回に先制を許すも、その後は要所を締め散発に抑える。一方、延長13回で232球を投じた2回戦の広島広陵戦を含み、この大会4試合全て完投してきた済美のエース・安樂 智大は、5回に8安打を浴び7失点と、これまで4試合で30得点の強力な浦和学院打線につかまる。その後6、8回にも追加点を挙げ、18安打の猛攻で浦和学院が17対1と大差で圧倒し、初優勝を果たした。

 その後、両エースはドラフト指名を受け、現在はプロの舞台でしのぎを削る。その他の選手も大学、社会人と進んでも活躍を続ける選手が多い。そこで今回は、2013年の選抜の決勝戦を戦った浦和学院済美ナインのその後を紹介していきたい。

【浦和学院】
投手 小島 和哉 2年(早稲田大-千葉ロッテ)2018年3位
捕手 西川 元気 3年(東洋大-Honda鈴鹿)
内野手 贄 隼斗 3年(国際武道大)
内野手 竹村 春樹 3年(明治大-JR東海)
内野手 高田 涼太 3年(立教大-JFE西日本)
内野手 木暮 騎士 3年(東洋大)
外野手 服部 将光 3年(日体大)
外野手 山根 佑太 3年(立教大)
外野手 斎藤 良介 3年(立正大)

【済美】
投手 安樂 智大 2年(東北楽天)2014年1位
投手 山口 和哉 2年(國學院大-日本製鉄東海REX)
捕手 金子 昂平 3年(明治大<準硬式>)
捕手 宇都宮 幹汰 2年(大阪学院大)
内野手 林 賢人 2年(広島経済大)
内野手 盛田 翔平 2年(岡山商科大)
内野手 町田 卓大 3年(大阪学院大)
内野手 林 幹也 2年(横浜商科大)
内野手 宇佐川 陸 3年(東洋大-高知FD-愛媛MP)
外野手 太田 裕也 3年(和歌山大)
外野手 常塚 巧 2年(大阪学院大)

 浦和学院のエース・小島 和哉は進学した早稲田大では1年春から主戦で登板し、全日本大学野球選手権優勝に貢献した。2年時と4年時には大学日本代表に選出され、高校・大学で日本代表を経験。2018年に千葉ロッテに3位指名を受けプロ入りを果たす。ルーキーイヤーの昨年は、8月14日の北海道日本ハム戦で吉田輝星と投げ合い、6回1失点の好投でプロ初勝利を挙げる。

 1番・遊撃手の竹村 春樹は春夏通算4度の甲子園に出場。U18日本代表にも選出され、U18W杯準優勝を経験した。進学した明治大では4年秋にベストナインを受賞。大学でも日本代表に選出され、主将を務めた2017年のユニバーシアード大会は日本代表の2連覇に貢献した。現在はJR東海でプレーする。

 主将の山根 佑太は立教大に進学。4年春にレギュラーの座を掴み、立教大の59年ぶりの全日本大学野球選手権制覇に貢献した。大学生活で選手を引退し、現在はオーダースーツの会社を設立。

 山根と同じく立教大に進学し、センバツでは3試合連続本塁打を放った高田 涼太は大学でも全国制覇を経験。現在はJFE西日本でプレーする。

 東洋大に進んだ捕手の西川 元気は4年時にリーグ戦春夏連続優勝に貢献。大卒ドラフトでは指名漏れを経験し、社会人Honda鈴鹿に進に進みプロ入りを狙う。

 1年秋から背番号1を背負った済美のエース・安樂 智大は当時2年生の最速となる152キロを記録し、全国にその名を轟かせた。また、この大会5試合で772球を投じ大きな話題に。この年のU18日本代表にも選出され、第1ラウンドのベネズエラ戦では無四球、16奪三振の快投で勝利に貢献。2014年に東北楽天から1位指名を受け入団。これまでプロ5年間で5勝、ここ2年間は勝ち星なしという状況でプロ6年目を迎え、勝負の一年となる。

 背番号10の山口 和哉は國學院大を経て、昨年から日本製鉄東海REXでプレー。3番・遊撃手の宇佐川 陸は、東洋大を経て独立リーグの高知ファイティングドックスへ入団し独立リーグの道へ。今季から愛媛マンダリンパイレーツに移籍し、プレーを続ける。

NPB入りを果たした小島、安樂以外にもまだ第一線で活躍を続ける両校ナイン。今後の活躍にも注目していきたい。

※記事の掲載者、掲載者の現所属、記録の事実につきましては報道各社発表の新聞記事、各野球連盟が発表する大会記録、各チームの所属調査、関係者取材により確認ができたものより掲載をしております。そのため、この情報が全ての情報ではなく、情報の一部となりますことご了承ください。

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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