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大江-今村の1年生バッテリーや”琉球のライアン”山城が出場!2014年夏の3回戦を戦った沖縄尚学と二松学舎大付戦士たちのその後

2020.06.26

大江-今村の1年生バッテリーや”琉球のライアン”山城が出場!2014年夏の3回戦を戦った沖縄尚学と二松学舎大付戦士たちのその後 | 高校野球ドットコム
左から大江 竜聖(二松学舎大付)、山城 大智(沖縄尚学)、今村 大輝(二松学舎大付)

 2014年夏の3回戦。沖縄尚学は二松学舎大付を相手に6対5で劇的サヨナラ勝利を収めた。2013年明治神宮大会優勝、2014年春の甲子園ベスト8の実力をひっさげ、春夏連続出場を果たした沖縄尚学はこの大会でも優勝候補筆頭に挙がっていた。初回に4点を先制するも、大会屈指の好投手・”琉球のライアン”こと山城 大智は2、3、4回で5失点と苦しい展開に。6回に同点に追いつきそのまま終盤戦へ。
 9回表を無失点に抑えた沖縄尚学は、その裏一死二塁の好機を作る。チャンステーマ「ハイサイおじさん」に乗せ指笛が球場全体に響き渡る中、この日無安打の4番・安里 健の当たりは左中間を破り、サヨナラで準々決勝に駒を進めた。

 この試合を戦った選手からは、二松学舎大付の3番手として登板した1年生の大江 竜聖がプロ入り。その他の選手も高校野球引退後もそれぞれの舞台で活躍を続ける。

【沖縄尚学】
投手 山城 大智 3年(亜細亜大-トヨタ自動車)
捕手 与那覇 廉 2年(愛知学院大)
内野手 安里 健 3年(亜細亜大-スリーボンド<軟式>)
内野手 渕上 大蔵 3年(創価大)
内野手 砂川 修 3年(駒澤大)
内野手 金城 太希 3年(秀明大)
内野手 中村 将己 2年(亜細亜大-Honda)
内野手 松元 孝平 2年(中央大<準硬式>)
外野手 西平 大樹 3年(愛知学院大)
外野手 赤嶺 謙 3年(亜細亜大-日本製紙石巻)
外野手 赤嶺 拓 3年(九州共立大)
投・外 久保 柊人 3年(山梨学院大)

【二松学舎】
投手 大黒 一之 3年(大正大-エイジェック)
投手 岸田 康太 2年(日本大)
投手 大江 竜聖 1年(巨人)2016年6位
捕手 今村 大輝 1年(明治大中退-千葉熱血MAKING-信濃グランセローズ)
内野手 北本 一樹 2年(明治大-東京ガス)
内野手 竹原 祐太 3年(東洋大-鷺宮製作所)
内野手 三口 英斗 1年(上武大)
外野手 秦 匠太朗 3年(専修大-王子)
外野手 岡田 浩輝 2年(城西大)

 沖縄尚学からは亜細亜大に進学した4名が社会人でも野球を継続。

 3度甲子園の土を踏み、8試合に登板した山城 大智は14年夏の初戦作新学院戦で14奪三振を記録。甲子園後にはU18日本代表も経験した。亜細亜大ではリーグ戦通算23試合に登板。卒業後はトヨタ自動車に進み、今年で社会人2年目を迎えた。

 4番の安里 健は山城と共にU18日本代表に選出される。大学卒業後は軟式のスリーボンドでプレー。

 1番・中堅手として打線を牽引した赤嶺 謙は大学でも主に1番で試合に出場。卒業後は日本製紙石巻に進み、1年目から試合出場を果たし、昨年のJABA東北大会準優勝に貢献。

 2年生で2番・二塁手としてスタメンを張った中村 将己は大学3年時、オープン戦含め全57打席で48打数14安打、打率.292の成績を残した。今季からHondaに進み、社会人1年目のシーズンを迎えた。

 二松学舎大付からは4名が社会人野球に進み、大江と1年生バッテリーを組んだ今村 大輝が独立リーグに進む。

 

 1年生でベンチ入りを果たし、主にリリーフを務めた大江 竜聖は翌年の選抜にも出場。1回戦松山東戦で試合は敗れるも、16奪三振を記録した。2016年のドラフトで巨人に6位指名を受けプロ入り。昨年の3月29日の広島1回戦プロ初登板を果たし、中継ぎとして8試合に登板し防御率6.75でシーズンを終えた。

 1年生で正捕手を勝ち取った今村 大輝は明治大野球部退部を経てクラブチームに入団するも、2018年8月に信濃グランセローズに入団。

 背番号1を背負った大黒 一之は、大正大に進学。4年秋には東都三部リーグで9試合に登板し、6勝2敗防御率0.67の成績で最高殊勲選手、最優秀投手のタイトルを獲得。大学卒業後はエイジェックに進み、今年で社会人2年目のシーズンを迎えた。

 3年時には主将を務めた北本 一樹は明治大に進学。森下 暢仁(現広島)、伊勢 大夢(現DeNA)らとともに、2019年の全日本大学野球選手権優勝に貢献。この大会では4番・三塁手として13打数7安打6打点、打率.538の成績で首位打者のタイトルも獲得した。大学卒業後は東京ガスに進み、社会人1年目のシーズンを迎えた。

 2014年の夏を大いに盛り上げた沖縄尚学と二松学舎大付戦士たち。今後の活躍も期待したい。

※記事の掲載者、掲載者の現所属、記録の事実につきましては報道各社発表の新聞記事、各野球連盟が発表する大会記録、各チームの所属調査、関係者取材により確認ができたものより掲載をしております。そのため、この情報が全ての情報ではなく、情報の一部となりますことご了承ください。

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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