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井上、遠藤が二軍で開幕スタメン! 阪神の新人高卒野手による一軍昇格は…?

2020.06.24

井上、遠藤が二軍で開幕スタメン! 阪神の新人高卒野手による一軍昇格は…? | 高校野球ドットコム
高校時代の井上広大(履正社)、遠藤成(東海大相模)

 6月23日、阪神の二軍が開幕戦を迎えた。甲子園球場で行われたこの試合は、一軍の試合に備えて有観客(300人)での開催となった。

一軍・二軍を通じて今シーズン初となる有観客での開催となったこの試合で阪神はふたりの高卒ルーキーをスタメンに並べてきた。「4番・右翼」の井上広大履正社高)、「9番・三塁」の遠藤成東海大相模高)である。

なかでも4番に起用された井上は、3打席凡退で迎えた4打席目にフェンス直撃の二塁打を放ちさっそく結果を出した。これからの成長が楽しみな存在だ。

とはいえ、井上は高卒1年目。いきなりの一軍デビューはハードルが高い。まずはこれまでに阪神が指名した高卒野手たちが、1年目にどのような結果を残してきたのかを振り返ってみたい。

 2010年以降で阪神が支配下で指名した高卒の野手は6人。中谷将大福岡工大城東/2010年3位)、西田直斗大阪桐蔭高/2011年3位)、北條史也光星学院高/2012年2位)、横田慎太郎鹿児島実/2013年2位)、植田海近江高/2014年5位)、小幡竜平延岡学園高/2018年2位)である。

そのなかで1年目から一軍デビューを果たした選手はひとりもいない。二軍での成績を見ると、年度によって試合数が違うこともあり単純な比較はできないものの、中谷をのぞいて50試合以上に出場している。

 また、成績面で抜きん出た存在こそいないが、打率2割をほぼクリア(北條は打率.199)し、高卒1年目の野手としては及第点以上の結果を残していた。それでも1年目からの一軍デビューとはならなかったのである。

井上と遠藤のふたりも先輩たち同様に1年間は二軍で過ごすことになるのだろうか。それとも想像以上の結果を残し、一軍デビューを勝ち取るのだろうか。若虎の1年目に注目が集まる。

【阪神の高卒野手1年目の成績】
※2010年〜2018年のドラフト指名
※育成指名はのぞく

中谷将大福岡工大城東/2010年3位)
[一軍]出場なし
[二軍]21試合/打率.261(46打数12安打)/0本塁打/4打点/2盗塁

西田直斗大阪桐蔭高/2011年3位)
[一軍]出場なし
[二軍]71試合/打率.237(194打数46安打)/0本塁打/18打点/3盗塁

北條史也光星学院高/2012年2位)
[一軍]出場なし
[二軍]84試合/打率.199(221打数44安打)/1本塁打/20打点/1盗塁

横田慎太郎鹿児島実/2013年2位)
[一軍]出場なし
[二軍]79試合/打率.225(173打数39安打)/6本塁打/23打点/6盗塁

植田海近江高/2014年5位)
[一軍]出場なし
[二軍]51試合/打率.200(125打数25安打)/1本塁打/5打点/6盗塁

小幡竜平延岡学園高/2018年2位)
[一軍]出場なし
[二軍]99試合/打率.225(316打数71安打)/1本塁打/14打点/9盗塁

(記事=勝田聡

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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