森下暢仁が7回無失点好投!プロ入りした昨年の大学日本代表組7人の現在は?
森下暢仁と佐藤都志也
19日にプロ野球が開幕し、1カード目が終了した。今年は開幕戦から巨人が球団通算6000勝の達成。さらには鈴木大地(桐蔭学園出身)、西川遥輝(智辯和歌山出身)の通算1000本安打の達成と記録尽くしとなっている。
その中で21日、広島東洋カープのドラフト1位・森下暢仁がプロ初登板。白星こそつかなかったが、7回無失点の好投。期待された右腕が結果を残したが、今回は4年次に大学日本代表を経験し、即戦力としてプロ入りした選手たちの今をまとめてみた。
【投手】
吉田 大喜(大冠-日本体育大-東京ヤクルト)
森下 暢仁(大分商-明治大-広島東洋カープ)
【捕手】
郡司 裕也(仙台育英-慶応義塾大-中日ドラゴンズ)
佐藤 都志也(聖光学院-東洋大-千葉ロッテ)
海野 隆司(関西-東海大-福岡ソフトバンク)
【野手】
柳町 達(慶応義塾-慶応義塾大-福岡ソフトバンク)
宇草 孔基(常総学院-法政大-広島東洋カープ)
2019年の日米野球で代表に選ばれた選手からプロへ入ったのは、上記の7名。キャッチャーが3人プロ入りしたことにまず驚くが、7人の中から開幕1軍を掴んだのは4人となっている。
先述した森下は開幕前の練習試合では打ち込まれることもあり、不安視されるところもあったが、21日の投球で振り払った。次回以降の登板も楽しみである。
その他に1軍デビューを果たしたのは柳町のみ。21日の千葉ロッテ戦で9回から守備に就いたが、打席は回らず。初打席はおあずけとなっている。高いバットコントロールが持ち味の柳町の初ヒットがいつになるのか注目したい。
残りの郡司、佐藤の2人は開幕1軍こそ掴んだが、開幕カードでの出場とはならなかった。しかし郡司はオープン戦で打率.357の成績。そして佐藤は練習試合で2試合連続ホームランを放つなど結果を残しており、チームの中で存在感を示している。
そして現在2軍で鍛錬を重ねている海野と宇草、そして吉田の3選手。海野はキャンプ序盤で右ひじの違和感で出遅れることとなったが、現在は2軍戦でスタメンマスクを被っている。20日には千賀滉大(蒲郡出身)とバッテリーを組むなど、着実に実績を積み重ねている。現在は九鬼隆平(秀学館出身)とスタメンマスクを争っているが、互いに切磋琢磨して1軍を目指してほしい。
法政大から広島東洋カープに入団した宇草はキャンプでは1軍スタートをしたが、シーズン開幕は1軍を逃す形となった。しかしファームの試合ではここまですべてスタメンで出場しており、1軍昇格を虎視眈々と狙っている。高校、大学と日本代表に選出された実力者がチームの起爆剤となるのか。
吉田は20日の2軍の試合で奥川恭伸(星稜出身)のあと、2番手で登板して4回1失点のピッチングで初勝利を掴んだ。まずは2軍で着実に結果を残して、1軍昇格を目指す。
まだ1カード目が終わったばかりのプロ野球。大学日本代表で4年次に日の丸を背負い、即戦力と期待された大卒選手たちの今後の活躍からも目が離せない。
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