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四国ILが高校球児限定トライアウト開催 トリドールHDと共同で球児の夢へのチャンスを応援

2020.06.15

四国ILが高校球児限定トライアウト開催 トリドールHDと共同で球児の夢へのチャンスを応援 | 高校野球ドットコム
左から株式会社IBLJ・馬郡健代表、株式会社トリドールホールディングス・栗田貴也代表、大下浩平CSR推進室長

 6月15日(月)、各店舗手打ちうどんで有名な「丸亀製麺」をはじめ国内外で1781店舗(2020年3月末現在)の外食産業を展開する株式会社トリドールホールディングスと四国アイランドリーグplusは共同で東京都渋谷区の株式会社トリドールホールディングス本社内においてオンライン同時記者発表会を開催。

 この席において、高校球児限定トライアウトで夢へのチャンスを応援「トリドールホールディングス×四国アイランドリーグplus」高校生トライアウトを2020年8月以降に四国4県内の球場で開催することを発表した。四国アイランドリーグplusにおいて高校生限定のトライアウトは、2005年リーグ創設から16年目にして初の開催となる。

 席上冒頭、株式会社トリドールホールディングス・栗田 貴也代表取締役社長兼CEOは以下のように四国アイランドリーグplusとの提携事業展開の決断に至った理由をあいさつ。

 当社は昨年3月に四国アイランドリーグplusの野球を通じて地域に貢献する姿勢に共感し、パートナーシップを締結させて頂いています。そして春の甲子園、夏の甲子園も中止になった中、青春をかけた高校球児の心情を察するとやはり耐え難いものがある。
 我々は夢を追いかけて、そこに多くの皆様のご支援があって今が成り立っているが、その恩返しも兼ね、夢を追いかける高校球児やそのご家族を応援していきたい。今回は高校生トライアウトを通じて1人でも多くの高校球児の夢がつながっていければいいと思います。

 続いて四国アイランドリーグplusを運営する株式会社IBLJ・馬郡健代表取締役から以下の通り高校生トライアウトの概要が発表された。

名称:トリドールホールディングス×四国アイランドリーグplus高校生トライアウト
日程・場所:2020年8月以降 四国4県内球場(予定)の1か所で1回
※開催日程や開催環境(無観客・保護者の入場可否)に際しては国・各県の指針及び四国アイランドリーグplus感染拡大防止ガイドラインに準じて安全面を最優先し、四国4県独自大会・甲子園高校野球交流試合終了後、NPBドラフト会議開催に伴うプロ志望届提出開始日程が決定後発表する。

 対象:日本高等学校野球連盟に登録している高校3年生選手
※詳しい条件については四国アイランドリーグplus・同リーグ所属4球団及びトリドールホールディングス公式HPにおいて発表

 同トライアウト合格選手については入団後、登録枠などに対して「20歳以下」などの特別ルールを設けるなど柔軟な対応を行う。

 続いて株式会社トリドールホールディングス・大下浩平CSR推進室長からは以下の通り、同社による高校生トライアウトと入団後の選手に対する支援策も発表された。

1.高校生トライアウト参加費用、旅費、会場費用等を支援する。
※高校生トライアウト参加選手の費用負担は参加費用・旅費・宿泊費含め無料とする。

2.「トリドールホールディングス スポンサー選手」制度の導入
※高校生トライアウト入団選手の中から面談等を行い四国アイランドリーグplusと協議の上、選抜された選手・数名を同スポンサー選手とする。対象選手には株式会社トリドールホールディングスから報酬及びオフシーズンの同社店舗勤務をあっせんする。また、万が一夢半ばNPB選手への道を断念した選手に対しても、引退後の社員採用等の支援を行う。


四国ILが高校球児限定トライアウト開催 トリドールHDと共同で球児の夢へのチャンスを応援 | 高校野球ドットコム
株式会社トリドールホールディングス・栗田貴也代表取締役社長兼CEO

 なお、この記者会見及び「高校野球ドットコム」のオンライン独占取材で四国アイランドリーグplus・馬郡代表と株式会社トリドールホールディングス・大下CSR推進室長は、このトライアウト開催に至った想いなどについても言及している。

 四国アイランドリーグplus・馬郡 健代表
 今年はリーグや各球団に高校野球部顧問や保護者から数多くのトライアウト開催問い合わせが来ており、高校球児ににとってもアピールの場が少ない中、リーグとしても何かできないことはないかと模索していたところで、トリドールホールディングス様から今回のお話を頂きました。

 昨年、読売ジャイアンツから育成1位指名を受けた平間 隼人(徳島インディゴソックス)は、鳴門渦潮(徳島)高卒5年間で夢を叶えた選手。いい素材であれば上を目指してチャレンジできる環境に四国アイランドリーグplusはあります。高校球児の皆さんはこのトライアウトを引き続き野球にチャレンジするための目標にして頂きたいし、夢をあきらめがちな環境にあっても、参加することで新たな目標を設定するきっかけにして頂きたいです。

 株式会社トリドールホールディングス・大下 浩平CSR推進室長
 弊社は丸亀製麺などで取り扱っている「讃岐うどん」発祥の地が四国ということもあり、四国を特別な場所を考えていますし、これまでに豪雨災害に伴う丸亀城石垣復元支援や四国内の「子ども食堂」の支援など、様々な形で四国に対する地域支援を行っています。

 一昨年末に四国アイランドリーグplusからパートナーシップのお話を頂いた時も様々な経歴の選手たちが夢に向かってチャレンジし、熱中症防止対策や野球教室などで地域貢献活動を続けている姿に共鳴し、応援することで夢を共に達成できる手助けをさせて頂きたいと思い、オフィシャルパートナーシップ企業として参加させて頂きました。

 今回、高校野球がこのような困難な状況になった時、社内の元高校球児や甲子園球児からも「どうにか高校生を助けてくれないか」という声が上がりました。そして2011年、東日本大震災直後の日本が苦しい時、私たち大人はセンバツ開会式で創志学園野山慎介主将(当時2年生・現会社員)が行った選手宣誓で勇気を与えてもらっています。
 だから、今こそ大人たちが動かないと貴重な人材が埋もれてしまうし、大人たちが高校球児に勇気を与えなければいけないと強く思いました。ですから、弊社としても今回のトライアウトでは無料で参加して頂ける環境を整えますし、皆さんにはトライアウトで一生懸命頑張っている姿を見せて頂ければと思います。

 そして「トリドールホールディングス スポンサー選手」には実力が認められることはもちろんですが、「本気でNPBを目指す姿」を求めます。昨年、平間選手が私たちに壮行会で話してくれた「チャレンジすることの大切さ」を体現してくれることを期待しています。
 かくして、株式会社トリドールホールディングスと四国アイランドリーグplusによって夢への新たな扉は開かれた。様々な環境によって、抱いていた夢をあきらめようとしている高校球児のみなさんはぜひ、この「トリドールホールディングス×四国アイランドリーグplus高校生トライアウト」で「夢を拓くチャンス」をつかみに行ってほしい。

(記事=寺下友徳

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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