夏V9の作新学院に挑む佐野日大。栃木を代表する強豪同士の直近10回の対戦成績
高校時代の今井達也と田嶋大樹
9年連続で夏の甲子園に出場し、栃木を代表する強豪校として知られる作新学院。2016年には今井達也(現埼玉西武ライオンズ)を擁して全国制覇も成し遂げたが、その作新学院を追随する強豪の1つが佐野日大だ。
佐野日大は2014年の選抜を最後に甲子園から遠のいているが、当時はエース・田嶋大樹を中心にベスト4まで勝ち上がり、注目を集めた。今もなお栃木を代表する強豪として注目を集めるが、作新学院との直接対決の戦績はどうなっているのか。
今回は作新学院vs佐野日大の直近10回の対戦成績を振り返っていきたい。
<直近10回の対戦成績>
2013年 春季栃木県大会 準決勝
佐野日大9対2作新学院
2013年 第95回栃木大会 準決勝
作新学院1対0佐野日大
2014年 春季栃木県大会 準々決勝
作新学院2対1佐野日大
2016年 春季栃木県大会 2回戦
作新学院12対2佐野日大
2018年 第100回栃木大会 準々決勝
作新学院13対1佐野日大
2019年 第101回栃木大会 準々決勝
作新学院15対5佐野日大
2019年 秋季栃木県大会 準々決勝
佐野日大3対2作新学院
作新学院7勝、佐野日大3勝という結果となっている。1点差の試合展開が4試合がある一方で、10点差以上になる試合が3試合と大味な展開もあるのは特徴的な戦績となっている。
その中でも2013年の95回大会では当時2年生だった田嶋大樹が試合では先発している。田嶋は11奪三振の好投を見せたが、作新学院の2年生4番・中村幸一郎が挙げた1点に泣き、準決勝で姿を消している。
田嶋はその後、2014年の選抜でベスト4に入る活躍で一躍世代屈指のサウスポーとなり、翌年の夏の大会決勝戦で作新学院と対戦。先発するものの6回途中で降板。チームもそのまま1対7で敗れ、2季連続甲子園とはならなかった。佐野日大卒業後は、JR東日本を経由して、現在はオリックス・バファローズで奮闘している。
その後の2016年、2017年と春季大会で両校は激突するも、どちらも作新学院に軍配。そして2018年の夏の大会では作新学院4番・磯一輝(現関東学院大)らのホームランで5回コールドのゲームなどがあった。
しかし2018年の秋季大会で佐野日大が1点差の試合で勝利し、2013年以来の直接対決を制する。翌年の夏の大会では1番・横山陽樹のタイムリーなどで作新学院が15点を奪いリベンジに成功。そして昨秋は佐野日大が再び勝利するなど、今もなお両校がしのぎを削って戦っている。
これからも栃木を牽引する両校が熾烈な争いを見せてくれるのを楽しみにしたい。
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