鳴門、池田など全国でも実績を残し、野球人を輩出する徳島県の伝統公立校を紹介!

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2020.06.16

高校時代の平間隼人(鳴門渦潮)、河野竜生(鳴門)

 徳島県の高校野球といえば、日本全国で唯一私立高校の甲子園出場がなく、全て公立高校が甲子園に出場している。この歴史の中で池田徳島商鳴門など甲子園を盛り上げてきた伝統校が存在し、この3校を中心に数々の公立校がしのぎを削る。今回は徳島県の注目の公立校を紹介したい。

【徳島県の魅力的な公立校】
鳴門
選手権:出場13回  準優勝1回  選抜:出場8回 優勝1回 準優勝1回 
鳴門渦潮
選手権:出場7回 選抜:出場9回 
徳島商
選手権:出場23回 準優勝1回   選抜:出場19回 優勝1回
池田
選手権:出場9回 優勝1回 準優勝1回   選抜:出場8回 優勝2回 準優勝1回

 鳴門は春8回、夏13回の合計21回の甲子園出場を誇る。1950年の選手権に初出場するといきなり決勝進出、惜しくも決勝で松山東に敗れ、初優勝は逃すも、全国にその存在を知らしめた。続く1951年選抜で再び甲子園に出場すると、前年夏の甲子園決勝を味わったチームはこの大会でも決勝に進出すると、決勝では鳴尾を相手に9回に逆転サヨナラで勝利し、初優勝を飾った。翌年春の選抜でも準優勝し、1950年代の甲子園を彩る存在となった。OBには多くのプロ野球選手が誕生し、西武の黄金時代を支えた潮崎 哲也も同校OBだ。近年では2013年にエース板東 湧梧を中心にベスト8に進出。板東はJR東日本で活躍後、2018年ドラフトで4位指名を受け、福岡ソフトバンクに入団した。さらに2016年にもベスト8に進出するなど、公立校ながら近年でも甲子園で上位進出するなど高い実績を誇る。2016年のチームでエースだった河野 竜生はJFE西日本で成長し、2019年ドラフト1位で北海道日本ハムに入団した。

 鳴門渦潮鳴門第一鳴門工が2012年4月に統合した学校で甲子園出場回数は大半が鳴門第一鳴門工時代の出場によるもので鳴門渦潮になってからは2017年に1度甲子園に出場している。OBにはプロ野球選手も多く、鳴門第一時代からは藤田一也、鳴門工からは里崎智也が卒業している。鳴門渦潮になってからは広島、福岡ソフトバンクに在籍した美間 優槻や今年から巨人に入団した平間 隼人らが卒業している。

 徳島商は県内最多の甲子園出場回数を誇る。甲子園に初出場したのは1935年春の選抜。当時は初戦で敗退してしまったが、1947年の春の選抜では初優勝を飾った。1958年には板東英二を筆頭に躍進し、決勝では柳井に敗れるも、準優勝に輝いた。その後も甲子園出場を重ね、徳島を代表する強豪校となったが、近年では鳴門鳴門渦潮の活躍が目立ち、徳島商は2011年を最後に甲子園から遠ざかっている。だが、同校からは数多くのプロ野球選手を輩出しており、中日でエースとして活躍し、海を渡り、MLBブレーブスでも活躍した活躍した川上 憲伸も同校のOBで、在籍時は1993年にベスト8に進出した。

 池田は1980年代に実績を残した伝統校だ。

 甲子園初出場を果たしたのは1971年の夏の選手権。1974年春の選抜ではたった11人で、決勝に進出し、惜しくも報徳学園に敗れ、準優勝に終わったが、「さわやかイレブン」として人気を集めた。

 その徳島池田が再びクローズアップされたのは、1982年夏の選手権だ。この時、徳島池田は徹底としたウエイトトレーニングで強打を磨きあげ、すっかりと別のチームとなっていた。

 準々決勝では早稲田実業と対戦。早稲田実業のエースは甘いマスクで、日本の高校野球ファンから注目を集めていた荒木 大輔(元ヤクルト)だ。荒木 大輔の活躍が期待される中での対戦となった池田はのちにプロでも活躍したエース荒木 大輔と石井丈裕(元西武)の両投手から、大量14点を奪い圧勝。決勝では決勝戦では、コツコツ点を取って守り切るという従来の甲子園戦法の代表のような広島商に初回から猛打で圧倒し、12-2で完勝し、初優勝を飾り、その強力打線は「やまびこ打線」と評された。

 続く1983年の春の選抜でも優勝し、夏春連覇を果たし、3連覇を目指し、夏の選手権に挑んだ池田だったが、準決勝でPL学園のKKコンビとのちに称されることになる清原 和博(元オリックス)と桑田 真澄(元巨人など)に完封負け。

 また新たに高校野球の歴史が動いた瞬間だった。

 池田の当時の蔦監督が、金属バットは打力を全面に押し出した方が有利といち早く気付き、徹底して実践した結果と言われる。蔦監督の先見の明はその後の高校野球に大きな影響を与え、帝京の前田監督や、智辯和歌山の高嶋監督などに影響を与えたとされる。

 この他にも1964年に春の選抜で初出場初優勝を果たし、近年では福岡ソフトバンクホークスの守護神を務める森 唯斗を輩出した海部など魅力に溢れる公立高校は多く存在する。今後、生光学園など私立高校が甲子園に出場する姿も見てみたいが、徳島を引っ張る公立高校の活躍にも期待したい。今後も徳島の高校野球から目が離せない。

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