東京が誇る全国区の強豪・帝京と日大三。東西のライバルの直近10年間の直接対決を振り返ってみた!
高校時代の櫻井周斗と石川亮
前田三夫監督が率いる、東東京の名門・帝京。そして小倉全由が率いる、西東京の名門・日大三。どちらも全国制覇を経験したことのある、高校野球界における強豪校として名の知られたチームだ。
また両校ともにプロ野球選手も数多く輩出しており、今後も高校野球界を牽引していく注目校同士の直近10年間の直接対決を今回は振り返っていきたい。
<直近10年間での直接対決>
2019年 秋季東京都大会 準々決勝
帝京2対1日大三:(試合レポートはこちら)
2017年 秋季東京都大会 準々決勝
日大三12対5帝京:(試合レポートはこちら)
2017年 春季東京都大会 準決勝
日大三9対7帝京:(試合レポートはこちら)
2013年 春季東京都大会 決勝
帝京3対2日大三:(試合レポートはこちら)
夏の大会は東西別々となるため、直近10年間の対決は春・秋合わせると4回のみ。勝敗を見てもどちらも2勝ずつという結果になっている。
この4戦の中でも記憶に新しいのは昨秋の準々決勝だろう。この試合は神宮第二で行われる最後の試合という巡り合わせも重なり、高い注目を集めた。観客の期待に応えるように、両校の選手たちは好プレーを連発し、息詰まるロースコアの展開を繰り広げてくれた。
最後は帝京が逃げ切ったが、試合終了後に前田、小倉両監督が握手を交わし、健闘をたたえ合ったのも印象的だった。
それから2年前の2017年の秋季大会は日大三の強力打線が火を噴き、7回コールドの展開になった。主将・日置航を中心とした日大三は勢いのままに秋の頂点に立ち、選抜出場。さらに春、夏と頂点に、甲子園ではベスト4という結果を残した。
その年の春の大会でも日大三がシーソーゲームを制したが、当時は櫻井周斗、金成麗生の投打の柱が揃っていた。一方、帝京はベスト4の中で唯一の東東京として勝ち残り、夏は第1シードとして戦ったが、準々決勝で姿を消した。
そして直近10年間で、最も古い2013年は延長11回にもつれる大接戦。その中でも、帝京の清水昇–石川亮バッテリーが光った。当時2年生ながらエースとして活躍した清水、そして1年生の夏に甲子園を経験した石川。どちらも現在はプロのステージで奮闘するが、2人が準決勝までの5試合で61得点を記録していた強力・日大三打線を抑え込み、優勝に導いた。
次に対戦するのはいつになるのか。両校の直接対決が再び見られる日を楽しみに待ちたい。
(記事=田中 裕毅)
関連記事
◆中川卓也(大阪桐蔭-早大)の兄・中川優ら 2014年八戸学院光星ナインのその後は?
◆野村、菅野、相澤など3回甲子園出場を経験した山梨学院の主力選手たちの進路は充実!
◆岸潤一郎(埼玉西武)とプレーした2014年明徳義塾ナインのその後は?