News

次々と快打を連発する横浜DeNA1位・森敬斗(桐蔭学園出身)。第二段階は遊撃守備向上か

2020.06.06

次々と快打を連発する横浜DeNA1位・森敬斗(桐蔭学園出身)。第二段階は遊撃守備向上か | 高校野球ドットコム
石川昂弥(東邦出身)と岡林勇希(菰野出身)

 横浜DeNA1位の森敬斗桐蔭学園出身)。将来の正遊撃手候補としてスタメン出場する毎日だ。

 まず打撃のパフォーマンスは高卒1年目離れしている。体幹を鋭く使ったスイングで、低めのボールは角度がつけば本塁打が打てて、そして外角球に対して、無理せず、逆方向へ打ち返してヒットにできる。

 高卒1年目の打者はプロの投手の威力のあるボールに押されてしまい、なかなか自分の打撃ができないまま終わるが、森にはそんな様子は見られない。2月の練習試合から快打を連発し、スタメン起用も多くなってきた。

 そういう機会が増えたのは、昨夏の大会が終わっ手からの取り組みが大きい。高校日本代表入りした森を取材した時、こう語っていた。

「僕は7月に大会に負けてから木製バットでずっと練習をしていたので、木製バットの対応はできていました」
 

 そして高校日本代表の首脳陣から「構え遅れ」をしないための打法を学んだ。

 こうした積み重ねで打撃は先輩選手に負けない物を持っているが、肝心の守備では送球ミスが多く、時間はかかりそうだ。その一方で、投手返しがショートの森の前に転がり、右手でキャッチした森はそのままランニングスローをして、アウトにしてしまうプレーを見せた。

 基礎などいろいろ固めるところはあるだろう。ただ抜群の身体能力で常人を超えるスーパープレーができてしまうところがこの選手の凄さ。

 こうしたずば抜けた身体能力を活かせる守備技術を身につけられるか。遊撃手は身体能力の高さだけでは務まるポジションではないだけに、ぜひ数ヶ月、数年経って、見違えるほど守備がうまくなったと思わせるレベルアップを期待したい。

関連記事
ティー打撃から深いこだわりが。オリックスの主砲・吉田正尚の工夫を凝らした打撃練習
オリックスの外野陣の練習にマシンあり?佐竹学コーチに聞く、プロとアマチュア外野手の違い
ドラフト5位でも侮れない勝俣翔貴(オリックス)の潜在能力に注目

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.04.24

春の埼玉大会は「逸材のショーケース」!ドラフト上位候補に挙がる大型遊撃手を擁する花咲徳栄、タレント揃いの浦和学院など県大会に出場する逸材たち!【春季埼玉大会注目選手リスト】

2024.04.25

筑波大新入生に花巻東、國學院栃木、北陸の甲子園組! 進学校からも多数入部!

2024.04.24

【福島】田村、日大東北、只見、福島が初戦を突破<春季県大会支部予選>

2024.04.24

【佐賀】敬徳と有田工がNHK杯出場を決める<春季地区大会>

2024.04.24

【春季四国大会逸材紹介・香川編】高松商に「シン・浅野翔吾」が!尽誠学園は技巧派2年生右腕がチームの命運握る

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.04.23

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.04.24

春の埼玉大会は「逸材のショーケース」!ドラフト上位候補に挙がる大型遊撃手を擁する花咲徳栄、タレント揃いの浦和学院など県大会に出場する逸材たち!【春季埼玉大会注目選手リスト】

2024.04.23

【春季埼玉県大会】地区大会屈指の好カードは川口市立が浦和実を8回逆転で下し県大会へ!

2024.04.21

【神奈川春季大会】慶応義塾が快勝でベスト8入り! 敗れた川崎総合科学も創部初シード権獲得で実りのある春に

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.04.05

早稲田大にU-18日本代表3名が加入! 仙台育英、日大三、山梨学院、早大学院の主力や元プロの子息も!

2024.04.23

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.04.02

【東京】日大三、堀越がコールド発進、駒大高はサヨナラ勝ち<春季都大会>

2024.04.12

東大野球部の新入生に甲子園ベスト4左腕! 早実出身内野手は司法試験予備試験合格の秀才!