令和2年度香川県高等学校野球大会 7月23日にトーナメント方式で開幕！大会概要も徹底解説！

令和2年度香川県高等学校野球大会の開催決定を発表した香川県高等学校野球連盟・鏡原 寿吉会長

　5月20日（水）第102回全国高等学校野球選手権大会及び同地方大会の中止決定を受け、「高校野球ドットコム」既報の通り、いち早く県独自大会開催の方向性を打ち出した香川県高等学校野球連盟（以下、香川県高野連）。その後、常任理事会・運営委員会等における協議を経て、6月5日（金）15時からは、新型コロナウイルス感染拡大防止と三密防止に万全の注意を払い、香川県丸亀市の[stadium]レクザムボールパーク丸亀[/stadium]・室内練習場で全加盟校部長出席の下で理事会を開催。約2時間の最終協議を経て、以下の要綱で県独自のトーナメント方式大会開催を発表した。

大会名：令和2年度香川県高等学校野球大会
主 催：香川県高等学校野球連盟
後 援：日本高等学校野球連盟，朝日新聞社

【日程】
7月23日（木・祝）開幕
1・2回戦：7月23日（木・祝）・24日（金・祝）・25日（土）・26日（日）
3回戦：8月1日（土）・2日（日）
準々決勝：8月8日（土）
準決勝：8月11日（火）
決勝戦：8月13日（木）
予備日：8月3日（月）～7日（金）・9日（日）・10日（月）・12日（水）・14日（金）～17日（月）
各校の補習日・授業日は考慮。よって日程変更の可能性あり
＊練習試合は県内校同士の対戦に限り、7月1日（水）より解禁

【会場】
[stadium]レクザムスタジアム[/stadium]（香川県高松市）が主会場
[stadium]レクザムボールパーク丸亀[/stadium]（香川県丸亀市）は1・2回戦6試合と3回戦8試合、準々決勝4試合で使用予定

【出場校】香川県高等学校野球連盟加盟全38校

【抽選会・開会式】7月10日(金)17時30分より 　
会場：レクザムスタジアムスタンド
＊参加は38校責任教師と主将。主将が抽選を行う。

【選手宣誓】尽誠学園主将・菊地 柚
「センバツ決定校の主将であるし、県の代表として四国でも成績を残してくれた。全校一致で宣誓して頂くことに決まりました」
（鏡原 寿吉・香川県高野連会長）

【シード制について】昨秋秋季県大会の4位までをそのままシードとする。
第1シード：尽誠学園
第2シード：大手前高松
第3シード：英明
第4シード：四国学院大香川西

優勝チーム及び準優勝チームには盾・メダルを贈呈する予定

ベンチ入り選手数について：20名。ただし、今大会限りの特別ルールとして3年生を原則に試合ごとの登録変更を認める。

1週間で投手500球制限ルールを適用。今大会ではタイブレークは11回より採用。
無観客試合で行う。

ただし、現時点では控え部員は入場を認める予定。試合ベンチ入り部員の保護者については感染状況により入場を検討。

　また、感染症拡大防止対策としては上記の規定や検温の義務付けなどに加え、チームは部員外の生徒感染も含め学校が休校措置となった時点で出場は停止。試合後の勝者は「校歌斉唱」でなく「校歌演奏」でソーシャルディスタンスイングな距離をとって整列。入場者全員が大会前過去2週間以内の行動履歴を提出するなど、学校と高校野球関係者全員が「ワンチーム」になることを課した厳格な規定が加えられる予定。その他、詳細なマニュアルは7月10日の抽選会・開会式までに決定となる。

　なお、理事会後に福井 博三理事長と共に取材陣の囲み取材に応じた鏡原 寿吉・香川県高野連会長は「生徒たちは15歳から18歳の中で辛い思いをしているとは思うが、与えられた環境の中で強くしなやかに生きる力を求めていきたい。大人たちもできる限りの努力をして仕上げの環境を作りたい」とメッセージと強い決意を示している。

令和2年度香川県高等学校野球大会で選手宣誓を務める尽誠学園・菊地 柚（3年・二塁手）

　これに対し、現場からは香川県の頂点獲得へ前向きな意見が多く聞かれた。まず、4月1日より26年ぶりへ藤井学園寒川に復帰。6月1日から本格的な指導に入った香川 智彦監督は「勝てる野球をすれば今の選手たちでも十分やれる。勝ち方を教えたい」と、同校・観音寺中央・丸亀城西（1997年夏・甲子園出場）・英明（2015・2018年春と2010・2011夏甲子園出場）で指揮を執り、2011年には英明で甲子園1勝をあげた実績を、今大会から注ぎ込むことを表明。

　また、今大会ではノーシードで挑む高松商主将・長尾 和真（3年・中堅手・171センチ65キロ・右投左打・三木町立三木中出身）は「チーム一丸となって獲りに行きたい」と、中学通算60本塁打（高松市立屋島中で55本・アークバリアでの硬式で5本）の「超怪物」浅野 翔吾（中堅手・右投右打・171センチ84キロ）をはじめとする1年生の力も借りて夏の連覇を目指すことを明言。

　そして今年のセンバツでは18年ぶり7度目の出場が決まっており、今大会もトップシード。かつ選手宣誓の大役も仰せつかることになった。尽誠学園の主将・菊地 柚（3年・二塁手・右投右打・170センチ66キロ・ヤング神戸須磨クラブ＜兵庫＞出身）は「これまでやってきたことをムダにしないように、この大会で絶対に勝てるように向かっていきたい。選手宣誓では全国の3年生たちが悔しい想いをしていることを伝えたい」と、改めて今年度県内大会全冠制覇と2020年度・香川県代表校としての矜持を誓っている。

（取材＝寺下 友徳 ）

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