指導者同士で独自の試合も準備する動きも。福岡県内の公立校の指導者に聞いた、現場の声
20日、戦後初となる夏の甲子園の中止が決定した。その後、各都道府県で独自の代替大会の開催できるかどうか、検討を重ねる日々が過ぎている状況。その中で25日、福岡県高校野球連盟が代替大会を開催しないことを発表した。
この発表を受けて福岡県内の高校では、様々な反応があった。
「学校が再開して、部活動も時間制限などをしながら今は徐々にやっているところです。色んなことを吟味されたうえでの中止だったと思いますが、やってほしかったという想いもあります。選手たちとは気持ちの整理がつかないまま話をしましたが、選手たちもやってほしかったと思います。ただ、今はどうやって前向きに最後を迎えられるか考えています」(A高)
この学校では7月から対外試合解禁のため、3年生は進路の時期、気持ちがどこまで持つのか。選手たちに確認も必要だが、学校行事との兼ね合いを見ながらスケジュールを調整しなければならない。
しかし、3年生になってから一度も対戦できていない選手たちのために、何とか最後の舞台を作ってあげたい。そんな想いが福岡県内の公立校の先生から聞こえてきた。
同じく3年生の選手たちのことを想い、最後の舞台を作ろうと動き出している地区もある。
「指導者間でも協力して引退試合のようなものができないか、ということで少しずつ話し合いはしております。指導者の方で、『3年生のために戦う舞台を作れるように』という想いで話し合っておりますが、学校毎に行事や新チームの準備もありますので、今後細かいところを検討をしていくところです」(B高)
指導者同士が協力し合って、最後の舞台を準備する動きも地域によって出ていた。あくまで感染防止に最大限努めることを前提としてだが、3年生のために指導者が動き出している。
福岡県内の各校が今後どういった動きをしていくのか。今後も注目したい。
(記事=田中 裕毅)
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