甲斐拓也の母校・楊志館(大分)練習再開の喜びを語る
楊志館 主将・阿部
8日に春季県大会が中止となり、5月から6月にかけて代替大会の開催をすることを予定している大分県。国内の状況を見ると開催ができるかどうか、先行きが不透明だが、練習を再開できているチームもある。それが楊志館である。
福岡ソフトバンクホークスの甲斐拓也の母校として有名な楊志館だが、3月2日から4月8日まで活動自粛。選手たちは自宅で自主練習をして過ごしていたが、選手たちの気持ちを切らせぬようにLINEなどを駆使して選手たちとコミュニケーションをとるように、萩原田久生監督は務めてきた。
「選手たちには起床時間や食事について。また練習内容とか体重をLINEで報告させて、こちらがチェックしてコメントをしていました。どんな目的でやっていたのか書いてもらいましたし、そこには『周りの方がに横んでもらえる、元気や勇気を与えるようにプレーしたい』と当たり前にできたことにありがたさを感じていたようです」
冬場は守備力の向上のために個人ノックの数を増やしつつ、スイングも最低で2000回以上振り込むなど全体のレベルアップを図ってきた。それだけに「待ち遠しかった」という春だったが、新型コロナウイルスの影響で開催ができず。9日より2時間の制限を設けた中で練習を再開した。
久々に選手たちと練習をした萩原監督は嬉しさに溢れていた。
「選手たちの動きとか練習への姿勢を見て、野球に飢えているのがわかりました。それに刺激を受けまして、ノックも予定よりも倍以上時間を使ってしまいまして」
選手たちの目を見て安心した萩原監督。では選手たちは3月の期間中をどのように過ごされていたのか。主将の阿部謙吾に話を聞いた。
「グループLINEでコミュニケーションを取っていましたが、表情が見えなかったので不安でした。けど練習をしてみてミスは多かったですが、足は動いていたので良かったです」
自粛期間中は近所の友人と練習をしながら過ごしてきた阿部主将。だからこそ、野球ができる環境にも感謝を感じながら練習に取り組めている。そんな阿部主将は最後、「1日1日が大切ですので、時間を大切にしたいです」と意気込みを語った。
まだ先行きは不透明だが、安心して大会ができるようになることを祈るばかりだ。
(記事:田中 裕毅)