球場確保、公的機関の調整、部活動再開…立ちはだかる代替大会の開催へ向けての課題

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2020.05.23

 第102回全国高等学校野球選手権大会の中止が決まり、代替大会の開催について発表がされている。

 まず主張したいのは各高野連は3年生のためになんとか大会を開催をしたい。

 電話取材してヒアリングをしても、その思いは非常に強い。

 しかし大会ができるまでハードルが非常に大きいことを実感する。

 大会を開催するには使用会場の確保が大前提。コロナウイルス感染拡大の影響で、神奈川県では保土ヶ谷、相模原といった大きな球場の使用が禁止になっているところもあり、そこが大きな壁として立ちはだかる。

 そして学校活動、部活動の再開も大原則。高校野球は部活動や課外活動の一環であり、部活動がやらないから大会をやるという選択肢はない。

 また部活動は県の教育委員会の決定によってできていること。こうした公的な大会については、教育委員会や自治体など公的機関に調整を行い、大会実現に入っていく。選手権大会が中止となったため、代替大会実現のための調整がこれからだという。

 そして例年の地方大会といえば、7月に連日開催のイメージがあるが、休校が長引き、7月、8月の授業確保に必至で、例年の大会開催は困難なため、各連盟は休日祝日開催を発表している。

 大会期間が7月下旬~8月上旬を予定している連盟が多いのは、選手の準備期間を考えたもの。全国的に6月頃から始動するチームが多く、1ヶ月ちょっとだと、全く準備ができないまま大会を迎えるため、7月下旬を想定している。

 また緊急事態宣言の解除日も大会開幕日のポイントになる。5月14日から39県が解除されたが、その前後から分散登校や部活動ができた地域は7月から始められ、6月以降になると7月下旬~8月と表明しているチームもあるが、加盟校が多い地域は当初の予定より1週間遅らせてと想定している地域もある。

 7月から始められる地域は、23日~26日の4連休が集中的に開催できるチャンスと考えている。この4連休は東京五輪開会式の影響で、祝日をずらして実現したもの。感染が無事収束し、連盟が想定している7月開催できれば、一気に試合を消化できるが、第二波により自治体が部活動の制限を行えば、再び計画は練り直しとなる。それだけに6月~7月以降の行動は引き続き、気を締めていかなければならない。

 5月20日の中止を機に、鳥取、大阪の知事が会見やSNS上で開催を後押しする発信を行った。

 行政のトップである知事がこのような発信をすることについて現場の方々に聞いて見ると、「とてもありがたい」という声が多かった。

 高校野球に限らず、アマチュアスポーツは地域全体で開催を後押しする姿勢がとても重要になるのではないだろうか。

【各都道府県の学校再開、夏の代替大会開幕予定一覧リスト(5月22日更新)】

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