「最後までみんなでやりきろう」明徳義塾・鈴木大照主将が振り返る、明徳義塾の3年間
5月20日(水)日本高等学校野球連盟は当初8月10日(土)から兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で開催予定だった「第102回全国高等学校野球選手権大会」の中止を発表。それに伴い2年ぶり19回目の出場となったセンバツに続き夏も聖地への夢は断たれる形となった明徳義塾(高知)は、練習後に侍ジャパンU-18代表監督も兼ねる馬淵史郎監督と主将の鈴木大照(3年・捕手・右投右打・170センチ70キロ・河南リトルシニア<大阪>出身)が朝日新聞社・高知新聞社・NHKによる代表取材に対応。
馬淵監督へのインタビューに続いて、鈴木主将のインタビューは以下の通りとなっている。
馬淵史郎監督の記事はこちらから!
◆侍ジャパンU-18代表&明徳義塾・馬淵史郎監督の 「3年生球児たちへ向けて」
インタビューに答える鈴木主将(明徳義塾高校)*高知新聞社提供
<主将・鈴木 大照(3年)>
――きょうの全国高等学校野球選手権中止決定を球児としてどう受け止めているか。
コロナウイルスで多くの人が亡くなっている。理由も理由なんで仕方ないと思っている。みんなもなくなってしまったのは仕方ないかなと思っていると思う。気持ちを切り替えてもう一度最後まで頑張りたい。
去年、自分は一回行かせてもらいましたが、同学年では行ったことがなかったので、この3年生、学年でもやっぱりみんなで一度甲子園に行きたいという気持ちはあった。なくなったというのは仕方ないんですけど、できるならやりたかったなという思いはあります。
――ここまでチームとしてどう取り組んできたのか?
甲子園で日本一になれるように頑張ってきましたし、センバツがなくなった分、夏があると信じて頑張ろうとしてきました。みんながどういう気持ちか分からない時期もあったので、そういう時は寮内で選手だけでミーティングをしたり、練習中の声かけなどをしてきました。
――これから主将として仲間や後輩にどういう思いを伝えたいと思っているか。
3年生にはまだ高校野球が終わったわけでないので、最後までみんなでやりきろうということを言いたい。そして後輩には、自分たちは甲子園に3年生としては行けなかったので、自分たちの分も甲子園に行ってほしいという気持ちを伝えたい。
――今後について。また、高知県での独自大会など開催してほしいと思うか。
もしできるのであればやりたいという気持ちはあります。そして、この先も野球をする人も多いだろうし、野球以外にも社会に出た時もここでやったことはいい価値になると思うので、これからも頑張りたいと思う。
――全国から甲子園を目指して明徳に入った。その仲間たちと一緒に甲子園に行けない思いはいかがですか。
いろいろな所からみんなが集まって明徳というチームが今年はできたというのもあるので、みんなでできなかったというのは少し寂しいけど、甲子園以外で何かいい物をみんな得ることができたと思うので、3年間は良かったなと思います。
――馬淵監督の言葉を聞いてどう感じましたか。
監督さんが言っていたように、この先の人生の方が長いということもあるので、ここで監督さんや指導者の方に教えてもらったことをこの先の大学であったり、仕事をする時でも生かしていきたいなと思います。
(取材・寺下 友徳)
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