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エースは堀内?上原?桑田? 巨人歴代のドラフト1位からベストナインが豪華かつ最強!

2020.05.21

エースは堀内?上原?桑田? 巨人歴代のドラフト1位からベストナインが豪華かつ最強! | 高校野球ドットコム
岡本和真(智辯学園出身)、坂本勇人(光星学院出身)

 5月20日、「世界のホームラン王」こと王貞治氏が80歳の誕生日を迎えた。ユニフォームを脱いでからは久しいが、公の場に顔を出すことも多く元気なようだ。

 そんな王氏が巨人に入団した1959年は、ドラフト制度が始まっていなかった。当然、早稲田実業で春の甲子園優勝投手であってもドラフト1位での入団というわけではないのである。

 さてここで、巨人の歴代ドラフト1位を見渡すと、球史に名を残した選手がずらりと並んでいる。ドラフト制度以前の入団である王氏や長嶋茂雄氏の「ONコンビ」、赤バットの川上哲治氏といったレジェンドのぞいても豪華なチームを組むことができる。

 投手は球団史というよりも球界に名を残す投手が揃っている。記念すべき第1回のドラフト会議で指名された堀内恒夫氏(甲府商/1965年)。昭和後期から平成初期にかけて活躍した槙原寛己氏(大府高/1981年)、斎藤雅樹氏(市川口高/1982年)、桑田真澄氏(PL学園高/1985年)の3本柱。

 そして、その後のエースである上原浩治氏(大体大/1998年)に菅野智之(東海大/2012年)。名前をあげればきりがない。そのなかで選出したのは堀内氏である。甲乙つけがたい投手たちではあるが、現時点では唯一の200勝投手となっていることが選出の理由である。

 捕手は今年から二軍監督を務める阿部慎之助中央大/2000年)である。昭和の後期を支えた山倉和博氏(早稲田大/1977年)もいるが阿部には及ばない。V9の頭脳でもあった森昌彦氏(岐阜高/現:祇晶)はドラフト前の入団である。

 内野は一塁が岡本和真(智弁学園高/2014年)、二塁が篠塚利夫氏(銚子商/1975年/現:和典)、三塁が現在の監督でもある原辰徳(東海大/1980年)、そして遊撃が坂本勇人(光星学院高/2006年高校生)の4人。岡本と坂本は現役かからの選出となった。

 ドラフト1位で加入した内野手のOBでは、原と篠塚の実績が抜けている。その他のドラフト1位で入団した野手で確固たる実績を残した選手はいない。ヘッドコーチの元木大介(上宮高校出身/1990年)の名前が挙がるくらいである。

 ONがドラフト制以前、中畑清氏(駒沢大/1975年)は3位、仁志敏久(日本生命/1995年)と二岡智宏近畿大/1998年)はともに2位での入団だった。

 外野陣は松井秀喜氏(星稜高/1992年)、高橋由伸氏(慶応大/1997年)、そして高田繁氏(明治大/1967年)と新旧のチームを支えた選手たちを選んだ。その他には現在広島でプレーする長野久義(ホンダ/2009年)も1位指名での入団だが、前述の3人と比べると見劣りしてしまう。タイトルホルダーでもこの条件だとベストナインから漏れてしまう。

 FA制度が導入されたこともあり、他球団からの補強が目立っている巨人だがドラフト1位の選手だけで構成されたベストナインもきらびやかである。

<巨人・ドラフト1位指名のみのベストナイン>
※自由獲得枠、希望入団枠含む
※()は出身校、ドラフト指名年度

投手:堀内恒夫甲府商/1965年)
捕手:阿部慎之助安田学園高→中央大/2000年)
一塁:岡本和真(智弁学園高/2014年)
二塁:篠塚利夫銚子商/1975年)
三塁:原辰徳(東海大相模高→東海大/1980年)
遊撃:坂本勇人光星学院高/2006年高校生)
外野:松井秀喜星稜高/1992年)
外野:高橋由伸(桐蔭学園高→慶応大/1997年)
外野:高田繁浪商→明治大/1967年)

(記事:勝田聡

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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