香川県高野連・6月の招待試合中止を決定 夏の香川大会も開幕延期を視野に
昨秋の香川県高野連招待試合の様子 招待校:星稜
5月8日(金)16時・香川県高等学校野球連盟は当初6月6日(土)・7日(日)の両日に香川県高松市のレクザムスタジアムで広島広陵(広島)を招き、県内校との4試合を予定していた「令和2年度・香川県高等学校野球連盟招待試合」中止を、同連盟・鏡原 寿吉会長名で発表した。
現在、香川県内は新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、5月31日(日)まで休校措置が続く公立高等学校はじめ、ほぼすべての高等学校・国立高等専門学校が休校中。また、招待校である広島広陵も同様に5月31日まで休校・部活動休止中。
加えて「学校再開後も部活動の制限は実施されることが予想されますし、部活動が自由に実施できたとしても、予定していた日時での試合は選手のコンディション不足、怪我のリスク、今後の大会への影響、県外からの移動や宿泊等、選手および関係者の健康・安全を脅かすことになり「安心、安全、命を守ること」が困難であると判断」(鏡原会長コメントより)した結果、今回苦渋の決断に至った。
なお、前・連盟理事長とて広島広陵招待に尽力した同連盟・小野 裕作顧問は「広島広陵さんにとっても今回は残念なことになってしまったが、また改めて招待させて頂き、勉強させて頂ければと思っている」と、すでに招待校が内定している2020年11月、2021年6月・11月に続く2022年6月以降の県高野連招待試合で、改めて同校へ招待を依頼することを示唆している。
これで、香川県を含む四国地区の公式戦は2020年に一切行われないまま夏を迎えることも決定。この窮地に際し「高校野球ドットコム」の独占電話取材に応じた福井 博三・香川県高等学校野球連盟理事長は「選手たちのコンディション面を考えると大会を延期することも考えないと」と、現在7月11日(土)開幕・7月26日(土)決勝戦予定の「第102回全国高等学校野球選手権香川大会」開幕延期も視野に入れることをコメント。
その上で、県内すべての高校野球部員たちに向け「今はとにかく辛抱の時。今できることに全力を尽くし、特に練習が再開された時にケガのないよう、ストレッチなどで準備を続けてほしい」メッセージを送っている。
(取材=寺下友徳)
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