昨秋、四国大会1勝の新田(愛媛)の現在。休校中だからこそ気付いたこと
4年ぶり9度目の秋季四国大会出場を決め、校歌斉唱後走り出す新田の選手たち
昨秋は愛媛県大会3位・四国大会1勝をマーク。センバツ四国地区補欠校にも選出された新田。秋を終えた時点での岡田 茂雄監督や選手たちの声は動画で紹介したが、新型コロナウイルス感染拡大ため休校中・部活動休止中の現在は、どのような状況にあるのだろうか?岡田監督に独占電話取材で聴いた。
「SNSを使って充実していますね」練習は4月当初まで。練習試合・大会に至っては一切なかった春。「落胆もいかばかりか」と思いきや指揮官からは極めて前向きな第一声が。その理由は?
「今は1年生・2年生・3年生別にライングループを組み、そこにキャプテン(松永 倖輔・3年・二塁手)や私を絡ませてコミュニケーションや方向修正を図っているんですが、SNSを通じてみるとグラウンドでは解らなかった発言や捉え方が発見できているんです。特に今年は26人が門を叩いた1年生については普段は半年かかる個々の把握が倍以上のスピードでできていますね」
生活リズムを乱さないように休校中でも「6時起床後朝食・7時にレポート提出」というルールを定め、かつ登校日を利用し対面でもコミュニケーションを図る。「休校中だから気付いたこと」を活かし、チームの意思疎通・結束度は確実に高まっている。
そう言い切れるのも「練習試合がないことで、例年以上に練習を積んできたからこそ伸びてきた選手がいる。レギュラーを脅かす選手も出てきた」春の手ごたえがあるからこそ。「いつでも活動が再開できるように環境整備をして、5時間くらいノックができる準備はできています」と冗談交じりに笑う岡田監督の下、新田は悲願の夏・愛媛初制覇へ向けての助走に余念がない。
記事:寺下友徳
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