吉田正尚、今永昇太ら侍ジャパンの主力も輩出!15人指名の93年世代ドラ1の現在地

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2020.04.26

 野球の世界には「松坂世代」を始め、有力選手が集まった世代を「〇〇世代」と形容する流れがある。毎年12名のドラフト1位が生まれるので、平均すれば各世代に12名のドラ1がいることになるのだが、多い世代、少ない世代というのが出てくる。そこで世代別にドラフト1位を集計し、その現在地を見ていきたい。今回は高卒9年目、27歳を迎える93年世代だ。

今永、吉田ら大卒組は奮闘!高卒組は既に引退した選手も



吉田正尚(オリックス)

 93年世代でドラフト1位指名を受けたのは、高卒5人、高卒社会人2人、大卒8人の計15人。彼らの主な通算成績は以下の通り。

<2011年ドラフト>
高橋 周平東海大甲府・中日) 3球団競合
580試合 41本塁打 229打点 打率.253

武田 翔太宮崎日大・福岡ソフトバンク) 単独指名
159試合 57勝38敗2セーブ 829.2回 690奪三振 防御率3.30

松本 竜也英明・読売) 外れ1位・2球団競合
一軍公式戦出場なし

川上 竜平光星学院・東京ヤクルト) 外れ1位
一軍公式戦出場なし

北方 悠誠唐津商・横浜DeNA) 外れ外れ1位
一軍公式戦出場なし

<2014年ドラフト>
野村 亮介静清・三菱日立パワーシステムズ横浜・中日) 単独指名
3試合 0勝0敗 2.2回 1奪三振 防御率10.13

横山 雄哉山形中央・新日鐵住金鹿島・阪神) 外れ外れ1位
8試合 3勝2敗 33.2回 33奪三振 防御率4.28

<2015年ドラフト>
髙山 俊日大三・明治大・阪神) 2球団競合
387試合 20本塁打 132打点 打率.256

今永 昇太北筑・駒澤大・横浜DeNA) 単独指名
94試合 36勝34敗 538回 542奪三振 防御率3.55

吉田 正尚敦賀気比・青山学院大・オリックス) 単独指名
413試合 77本塁打 243打点 打率.315

桜井 俊貴北須磨・立命館大・読売) 単独指名
49試合 8勝8敗 139.2回 103奪三振 防御率4.70

岡田明丈(大阪商業大高・大阪商業大・広島東洋) 単独指名
71試合 24勝17敗 376回 287奪三振 防御率4.36

多和田 真三郎中部商・富士大・埼玉西武) 単独指名
72試合 29勝21敗 434.1回 304奪三振 防御率4.17

原 樹理東洋大姫路・東洋大・東京ヤクルト) 外れ1位
81試合 14勝33敗 383回 298奪三振 防御率4.18

上原 健太広陵・明治大・北海道日本ハム) 外れ外れ1位
33試合 6勝8敗 118.1回 84奪三振 防御率4.94

 今年で高卒9年目、中堅に差し掛かっている93年世代の選手たち。昨オフに戦力外・現役引退した選手の平均年齢が28.2歳であることを考えると、プロ野球選手として一つの結果が出る年齢でもある。

 高卒の5人は明暗がクッキリと別れた。世代最強スラッガーとしてプロ入りした高橋 周平は、時間はかかったが8年目の昨季ブレイク。シーズン中盤まで首位打者を争う活躍を見せた。武田 翔太はプロ入り以来8年連続で勝ち星を挙げ、通算57勝を積み上げた。近年は本来の投球ができず、昨オフには右ひじを手術。今季は開幕が遅れたために、逆に開幕に間に合う可能性もでてきており、復活が待たれる。

 松本 竜也川上 竜平北方 悠誠の3人は残念ながら一軍公式戦出場なしに終わってしまった。松本は失格選手として公示され、川上は現役引退。北方は現在も海外で現役を継続しており、米マイナーや、オーストラリアのウィンターリーグなどでプレイし、メジャー昇格を目指している。

 高卒社会人の2人は苦戦が続く。野村 亮介は通算3試合で未勝利のまま、3年目のオフに戦力外通告を受け打撃投手に。横山 雄哉は、左肩手術の影響で2018年オフに育成契約となっている。今季は育成ながら一軍キャンプに参加するなど、復活の兆しを見せていた。

 

 大卒では8人がプロ入りし、そのほとんどが一軍の戦力となっている。明治大で東京六大学記録となる通算131安打を放った髙山 俊は、1年目に新人王を獲得。オープン戦から好調の今季は、キャリアハイを目指したい。同じく明治大からプロ入りした上原 健太は、なかなか出場を増やせずにきている。今季は一軍定着なるか。

 吉田 正尚はオリックスの主砲へと成長し、侍ジャパンのクリンナップを務めるまでになった。この世代のドラ1野手で最も活躍を見せているのは吉田だろう。投手で最も活躍を見せているのは今永 昇太だ。タイトルこそ獲得していないが、毎年一軍でコンスタントに登板し二度の二桁勝利。侍ジャパンのプレミア12優勝にも貢献した。多和田 真三郎も最多勝を獲得するなど輝きを放ったが、現在は自律神経失調症のため契約保留となっている。まずは回復に努め、復活を果たしたい。

 岡田明丈は2年目に12勝を挙げたが、昨季は不調のため3試合0勝に終わった。今季の巻き返しに期待したい。原 樹理は入団以来4年連続で10試合以上登板、勝利も上げているが、今一つ壁を超えられずにいる。今季を飛躍の年とできるか。桜井 俊貴は昨季、先発・中継で29試合に登板し、自己最多8勝を挙げた。オープン戦では打ち込まれた試合も多かったが、先発ローテーション入りを目指したい。

 既にユニフォームを脱いだ選手も少なくないが、侍ジャパンの主力へと成長した選手も出てきた93年世代。体力的にはここからが最も充実する年齢でもあるだけに、今後の活躍を楽しみにしたい。

記事:林 龍也

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