愛媛県高野連、第102回全国高等学校野球選手権愛媛大会への尽力誓う!
済美、新田
4月25日(土)、愛媛県高等学校野球連盟(以下・愛媛県高野連)松浦 彰浩理事長は「高校野球ドットコム」の独占電話取材に対応。6月21日(日)組み合わせ抽選会・7月7日(水)から16日間<7月22日(水)決勝戦予定>で開催が予定されている「第102回全国高等学校野球選手権愛媛大会」の方針について詳細に説明した。
現在、愛媛県内では新型コロナウイルスの感染拡大防止のため5月6日(水・祝)までの臨時休校措置が採られている県立学校はじめ、全ての高等学校・中等教育学校・高等専門学校が休校及び部活動停止中。この現状を踏まえ松浦理事長はまず判断材料として「5月7日(木)の休校明けからの学校の状況と、5月20日(水)に予定されている日本高等学校野球連盟評議会で出てくるであろう方向性が基準になる」と明言。
その上で5月9日(土)から日程を5月23日(土)に開催日を変更した愛媛県高野連理事会と大会運営委員会において感染状況の見極め。検温の義務付けやベンチ等の消毒などを前提条件に「大会自体の開催可否。開催された場合でも開会式開催の可否や無観客試合。7月中までを目途としての大会日程の変更。そしてもし全国大会が開催されなかった場合でも3年生に対する花道を用意するために独自での愛媛大会開催など、全ての可能性を排除せず模索していきたい」と話した。
ただし開催が決定した際も、県外生が多くを占め8月いっぱいまでの遠隔授業と校内立ち入り禁止措置が決まっている弓削商船(国立弓削商船高等専門学校・上島町)については、4月24日(金)に学校側が大会辞退届を提出。愛媛県高野連が受理したことにより大会不参加が決定。同様に8月5日(木)までの遠隔授業実施・登校禁止が決まっており「部長から状況報告は受けている」(松浦理事長)新居浜高専(国立新居浜工業高等専門学校・新居浜市)についても、大会参加は不透明な状況となっている。
小松、帝京第五
また同時に、松浦理事長は例年、秋季愛媛県大会・四国大会・センバツ・春季愛媛県大会・四国大会の5大会勝利積算ポイント上位4校によって決まる大会シード権付与についても言及。「選択肢として昨秋までのポイント適用とノーシード制、練習試合の結果を踏まえての投票制の3つがある。が、練習試合もできていないことを踏まえると昨秋までのポイント適用とノーシード制の二択になるだろう」と述べている。
なお、現時点でのポイント上位4チームは、昨秋の県大会優勝の済美(6ポイント)を筆頭に、県大会3位・四国大会1勝の新田(5.5ポイント)、県大会準優勝の小松(5ポイント)、昨秋県大会4位の帝京第五(4ポイント)の順。毎年四国地区最大の60チーム近くが集い、注目度も格段に高い愛媛大会だけにシード校の行方も注目される。
最後は球児に向かって「3年生にとって最後の晴れ舞台に立てるように我々も努力していきますので、今は全体で練習ができない状況ですし、苦しい中ですが大会へ出られる、力を発揮できる準備をしてもらいたい」とメッセージを送った松浦理事長。新型コロナウイルスの感染拡大防止と「命を守る」を大黒柱におきながらも、未来へ希望の光を灯すため。愛媛県高野連は愛媛の高校球児と共に「最後まであきらめない」不断の尽力を続けていく。
記事=寺下 友徳
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