鈴木誠也(二松学舎大附出身)に近本光司(社出身)、1994年生まれ世代は誰がいる?
鈴木誠也(広島)、近本光司(阪神)
新型コロナウイルスに対する支援の輪が広がっている。その手法は様々だ。MLBでプレーする大谷翔平(エンゼルス)は、NPO法人が行った医療支援のチャリティーオークションに自身のサイン入りバットを出品。なんと190万5千円の値がついたという。それに対しアメリカから、「お互いを助け合う気持ちをもって支え合っていきましょう」とコメントした。
そんな大谷は1994年生まれ世代(1994年4月2日〜1995年4月1日生まれ)であり、今年の7月に26歳となる。日本球界では鈴木誠也(広島)をはじめとして、同世代の選手たちが主力となりつつある。
野手では2012年のドラフトでプロ入りした高卒組の鈴木と田村龍弘(ロッテ)がすでにレギュラーとして君臨。それ以降にも高卒社会人として2015年ドラフトで入団した西川龍馬(広島)も、昨年初めて規定打席に到達。チームに欠かせない存在となっている。
2016年のドラフトでは大卒組が続々と入団。京田陽太(中日)が初年度に新人王を受賞し、大山悠輔(阪神)や石井一成(日本ハム)も主力となった。翌年には田中和基(楽天)も新人王を受賞している。また、今年から主将も務める佐野恵太(DeNA)も同世代となる。
そして昨年のルーキーである2018年ドラフト組からは、大卒社会人出身の近本光司(阪神)が盗塁王を獲得。毎年のようにこの世代から新星が登場しているのである。
投手では大谷は別格として、高卒組から藤浪晋太郎(阪神)、大卒組では柳裕也(中日)、床田寛樹(広島)、濱口遥大(DeNA)、笠原祥太郎(中日)らが結果を残してきた。
一方で期待されならがら現時点では開花していない選手も多い。もちろんすでに現役を引退した選手も数多くいる。26歳という年齢は大卒でプロ入りした場合は4年目となり、結果を残せていない選手にとっては崖っぷちでもある。
高卒組では鈴木より上の1位指名だった高橋大樹(広島)はそろそろ結果がほしい。オープン戦では2打席連続本塁打を記録するなど、レギュラー争いに加わっていただけに開幕の延期が悔やまれる。
大卒組では2016年ドラフトで5球団競合の末、ソフトバンクへと入団した田中正義が正念場。今春のキャンプでは早々に肘の張りで別メニュー調整となった。3年間を終え一軍での勝ち星はなく、ドラフト1位入団と言えども、結果が出ないと厳しい状況に追い込まれている。同じくドラフトで注目を集めた佐々木千隼(ロッテ)も期待からするとものたりない。
同じドラフト1位の濵口や柳が結果を残しているだけに挽回したいところだ。
開幕がいつになるかわからない状況ではあるが、背水の陣で臨むことになる1994年生まれ世代における崖っぷちの選手たちの奮闘に注目したい。
【1994年生まれ世代】
※2020年シーズンNPB、MLB所属
※育成契約はのぞく
<巨人>
畠世周(近大福山-近畿大)
松原聖弥(仙台育英-明星大)
吉川尚輝(中京-中京学院大)
<DeNA>
笠井崇正(旭川西-早稲田大-BC信濃)
佐野恵太(広島広陵-明治大)
濱口遥大(三養基-神奈川大)
<阪神>
板山祐太郎(成立学園-亜細亜大)
藤浪晋太郎(大阪桐蔭)
長坂拳弥(健大高崎 – 東北福祉大)
福永春吾(クラーク記念国際-関西06-徳島インディゴソックス)
小野泰己(折尾愛真-富士大)
木浪聖也(青森山田-亜細亜大-ホンダ)
片山雄哉(刈谷工-至学館短大-BC福井)
北條史也(光星学院)
近本光司(社-関西学院大-大阪ガス)
大山悠輔(つくば秀英-白鴎大)
齋藤友貴哉(山形中央-桐蔭横浜大-ホンダ)
尾仲祐哉(高稜-広島経済大)
<広島>
高橋大樹(龍谷大平安)
鈴木誠也(二松学舎大付)
西川龍馬(敦賀気比-王子)
矢崎拓也(慶応-慶応大)
床田寛樹(箕面学園-中部学院大)
<中日>
岡野祐一郎(聖光学院-青山学院大-東芝)
武田健吾(自由ケ丘)
京田陽太(青森山田-日本大)
柳裕也(横浜-明治大)
溝脇隼人(九州学院)
濱田達郎(愛工大名電)
笠原祥太郎(新津-新潟医療福祉大)
<ヤクルト>
星知弥(宇都宮工-明治大)
田川賢吾(高知中央)
坂本光士郎(如水館-日本文理大-新日鉄住金広畑)
中尾輝(杜若-名古屋経済大)
松本友(東福岡-明治学院大-BC福井)
吉田大成(佼成学園-明治大-明治安田生命)
<西武>
山野辺翔(桐蔭学園-桜美林大-三菱自動車岡崎)
相内誠(千葉国際)
田村伊知郎(報徳学園-立教大)
中塚駿太(つくば秀英-白鴎大)
<ソフトバンク>
真砂勇介(西城陽)
田中正義(創価-創価大)
<楽天>
菅原秀(福井工大福井-大阪体育大)
弓削隼人(佐野日大-日本大-SUBARU)
下妻貴寛(酒田南)
岩見雅紀(比叡山-慶応大)
田中和基(西南学院-立教大)
瀧中瞭太(高島-龍谷大-ホンダ鈴鹿)
<ロッテ>
田村龍弘(光星学院)
佐々木千隼(都立日野-桜美林大)
宗接唯人(神戸国際大付-亜細亜大)
松田進(国学院久我山-中央大-ホンダ)
<日本ハム>
石井一成(作新学院-早稲田大)
生田目翼(水戸工-流通経済大-日本通運)
<オリックス>
澤田圭佑(大阪桐蔭-立教大)
神戸文也(前橋育英-立正大)
竹安大知(伊東商-熊本ゴールデンラークス)
左澤優(横浜隼人-横浜商科大-JX-ENEOS)
記事:勝田聡
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