夏に勝つポイントは自立・自主性。東海大星翔が過ごす不安な自粛期間
写真は2018年の冬場の練習模様から
ミレニアム世代が甲子園を沸かせた2018年の夏の甲子園に熊本代表で甲子園の土を踏んだのが東海大星翔。2年連続甲子園とはならなかったが、昨秋は県大会準々決勝まで進出しており、県内屈指の実力校であることは間違いない。
今年も新入生が入部して心機一転で夏に向かって準備を進めていくはずだったが、ユニフォームは1年生の手元に届いていない。東海大星翔は4月頭から活動を自粛しており、5月10日はグラウンドで練習ができない状況にある。
「練習ができないのが1番ですが、練習試合が今年に入ってできていない。紅白戦も2月頭にやったのが最後ですので、再開をしても仕上げるのに時間がかかることを懸念しておりますし、心配です」
部長としてチームに携わる赤星健太氏に電話取材をすると、何もできない現状に不安の声が聞こえてきた。一刻早くも再開をしてほしいと願うばかりだが、選手たちには細かな指示を出さなかった。不安を拭うのであれば指示を出したくなるところだが、そこには狙いがある。
「今回の夏の大会は全体で練習できる時間が短くなっている分、自主性や自立と言った考えてやることが大事になると思うんです。練習が再会できても制限をかけながらになると思うので、短い時間で効率的にやるなら、より選手が考えて動けるようにならないといけないです」
一方で1年生に対しては「どうしたらいいのかわからないと思うので、入学式の時に集めて身体づくりをメインにメニューを伝えた」と話す赤星先生。2、3年生だけではなく、1年生の調子も気になるところだ。
自主性を持ち味に東海大星翔が勝ち上がれるのか、夏の大会が開催されれば戦いぶりに注目したい。そして、無事に夏の大会ができるように事態が好転することを願うばかりだ。
記事:田中 裕毅
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