2年間で16の貯金を作った大谷翔平 過去5年の日本ハムの開幕投手たち
コロナウィルスの感染拡大を受け、開幕延期が決まったプロ野球。開幕が待ち遠しい日々が続くが、せっかくなので開幕後によりプロ野球を楽しめるデータをお届けしたい。そこで過去5年間の開幕投手を調べ、それぞれの投手成績を比較してみた。今回は昨季パ・リーグ5位の北海道日本ハムファイターズ。
ここ2年間は不本意な投球が続く日本ハムの開幕投手たち
大谷翔平
2015~2019年の5年間、ロッテの開幕戦先発マウンドに上がったのは大谷翔平、有原航平、ロドリゲス、上沢直之の4人。彼らの主な投手成績は下記のとおり。
同期間中の日本ハムは、2016年にパ・リーグ優勝、日本一を果たしているが、その翌年には5位に沈むなど、浮き沈みの激しいシーズンを過ごしている。大谷翔平が開幕投手を務め、二桁勝利を挙げた2015、2016年は2位、1位と上位をキープしていたが、その後は5位、3位、5位と優勝から遠ざかっている。特にここ2年間はロドリゲス、上沢直之らが務めたが故障などもあり登板数が10試合前後に止まっており、不本意な結果となっている。
通算43勝は12球団中8位。27敗はソフトバンクに次いで2番目に少ない数字だ。これは登板数が少ないこともあるが、大谷が作った貯金が大きい。2年間で16もの貯金を作り、チームに大きく貢献していたことが分かる。大谷は二刀流での出場を続けていたこともあり、登板数、投球回数こそ平均的だが、奪三振数、防御率などでは圧倒的な数字を残している。
今季の開幕投手は有原が指名されたことが公表されている。昨季は15勝8敗、防御率2.46とキャリアハイの成績を残し、最多勝にも輝いた有原。初めて開幕投手を務めた2017年はローテーションを守り二桁勝利と及第点の成績を残したが、本来の投球とは言いづらい成績だった。タイトルホルダーとなり、真のエースとして一本立ちできるか、注目だ。
(記事:林龍也)
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