緊急事態宣言された千葉県の公立校、私立校の実情は
検見川・酒井光雄監督と佐倉・堀内幹仁監督
4月7日、7都府県に緊急事態宣言が出されたが、そのうちの千葉県は大きな影響を受けている。
特に公立校は全く活動ができない状況だ。
「全国の小中高へ休校要請があった2月下旬から活動はできない状況です」と語るのが佐倉の堀内幹仁監督だ。
県内を代表する進学校の佐倉はこの休校期間でも自習ができるように、登校日がある場合は課題を渡したり、学校のホームページで課題を提示している。
野球部の活動は「健康維持の運動程度」という名目で、選手は自主練習を行っている。
5月6日まで休校が決まっているが、部活動再開が決まった場合、まる2月以上のブランクがある。堀内監督は「夏の大会が開催される場合になった時、かなりきつい状況です」と打ち明ける。佐倉は短時間でも密度の濃い練習で、強豪校との差を補う努力をしてきた。
また同じ県立校の検見川も同じ状況だ。酒井光雄監督によると、5月6日まで休校・部活動なし。4月にあった学校行事、5月の中間試験もなくなったという。
感染対策として生徒への課題などはすべて郵送。始業式があった登校日は時間差登校で、選手とは全然会えていない。それでも選手は「動ける範囲でやってくれていて、怪我をしている選手は治療などもしっかりやっています」と選手の自覚の高さを称える。
県立校は県の方針に従うが、学校の判断で動く私立は関係ないという声も聞かれるが、実情は公立と変わらない。千葉市にある私立高は2月下旬に県立校同様に休校。3月に一度だけ再開し、3日間活動したが、都知事の外出自粛要請を重く見て、部活動停止。さらに緊急事態宣言で5月6日までの休校が決まっており、部活動再開は見えない状況だ。
千葉に限らず、7都府県は活動停止となっているチームも多い。果たしてゴールデンウィークを超えて、感染は収束するのか。
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