報徳学園前監督の永田氏が日大三島へ。大物監督が続々就任する東海地区の高校野球の勢力図はどうなる?
侍ジャパンU-18代表の監督も務めた永田裕治氏
報徳学園前監督・永田裕治氏が静岡の日大三島に赴任する。日大三島は加藤学園と同じ東部地区。静岡県といえば、静岡、静岡商が所属する中部地区、常葉菊川などが所属する西部地区の2地区が甲子園に出場することが多い。日大三島が強くなれば静岡は混とんしたものとなりそうだ。
今回は永田氏をはじめ東海地区に続々と強豪校の監督に就任することが多いことだ。
東海地区にはどんな有名監督が就任しているのか。前任校を合わせて紹介したい。
鍛治舎巧監督 秀岳館→県立岐阜商
大藤敏行監督 中京大中京→享栄
金城孝夫監督 長崎日大→愛知黎明
中村好治監督 三重三重→愛知啓成
田所孝二監督 福知山成美→岐阜第一
5人とも前任では、甲子園で実績を残してきた方ばかり。またプロ野球選手も育てている。
鍛治舎監督は枚方ボーイズで多数の甲子園球児を輩出し、秀岳館では九鬼隆平(福岡ソフトバンク)、松尾大河(琉球ブルーオーシャンズ)など多くの好選手を育て、3季甲子園ベスト4入りを果たした。
大藤監督は中京大中京時代、2009年夏に全国制覇経験があり、ライバルチームの転任は高校野球関係者を驚かせた。金城監督は沖縄尚学時代に1999年センバツに全国制覇。長崎日大時代は2007年に甲子園ベスト4。また大瀬良大地(広島東洋)は教え子だ。中村監督は2014年、甲子園準優勝。三重中京大の監督時代では東北楽天の則本昂大(八幡商出身)が教え子である。田所監督の福知山成美時代、2006年夏にベスト8を経験。阪神・島本浩也、横浜DeNAの桑原将志は福知山成美時代の教え子である。
2002年センバツ優勝の経験があり、2018年から2年間、侍ジャパンU-18代表の監督経験がある永田監督はこの5人に並ぶ実績を持った方といえるだろう。
2020年以降の東海地区の勢力図はどう変化していくのか、注目していきたい。