「残念ながら仕方ない」 徳島県が春の県大会の代替大会開催を断念
徳島北・河野 勇真
3月30日(月)、徳島県高等学校野球連盟は新型コロナウイルスの感染防止のため、すでに中止された「第73回徳島県高等学校野球春季大会」の代替大会開催を断念することを第89回春季徳島県高等学校野球軟式野球大会の中止と併せて発表。
「高校野球ドットコム」3月27日(金)既報の通り、4月8日(水)再開予定の県内公立校部活動に制限が加わる時点で開催は極めて厳しい状況に陥っていたが、今回改めて「精一杯準備は進めてきたが、残念ながら仕方ない」(徳島県高等学校野球連盟・須崎 一幸理事長)決定となった。
なお、7月上旬開幕予定の第102回全国高等学校野球選手権徳島大会のシード4校決定方法は、4月16日(木)に行われる県高野連理事会において6月5日(金)~8日(月)の間に開催予定の「令和2年度徳島県総体協賛ブロック大会」における勝敗をポイントに反映するかも含め、今後の方針が話し合われる予定。須崎理事長は「今回開催を準備する中で編み出したノウハウや課題を洗い出し、様々なことを想定しながら夏を見据えて準備を進めたい」とコメントしている。
一方、四国屈指の最速143キロ右腕・河野 勇真(3年主将・175センチ78キロ・右投右打・徳島藍住リトルシニア出身)を擁し、昨秋の県大会では初優勝した徳島北の住吉 圭吾監督は高校野球ドットコムの独占電話取材に対応。
「大会はぜひやりたかったが3月2日から全体練習ができていない状況では難しいとは思っていた。ただ連絡を取っている限り、選手たちは秋の四国大会で明徳義塾に敗れた(1対8)ことを糧に意識を高く個人練習に取り組んでいる。全体練習が再開した時にはコンディショニングをよく観察しつつ、練習から試しながら夏に向かって進んでいきたい」と、2009年以来2度目の夏の徳島県頂点獲得への意気込みを語っている。
(記事=寺下 友徳)