4月18日に大会を控える福岡県の高校野球 公立校は再開の目処が立たず「選手たちも不安」
3月28日、福岡県高校野球連盟は中止となった九州大会地区予選の代替えとなる、4地区大会の組み合わせを発表。また新型コロナウイルスの感染拡大にともない、4月11日の開幕を18日に変更し、試合は無観客で開催することもあわせて発表された。
各4地区の上位2校は県大会に進出して、九州大会出場を懸けて戦うことになるが、現実は不安要素も多くある。
すでに練習を開始しているチームも多い私立校とは対照的に、公立校は依然として活動中止のままで、再開の目処は立っていない。公立校のチームからは選手たちの焦りの声が聞かれ、大会の開催を危ぶむ声も挙がっている。
「選手たちには、自宅で出来る範囲で身体を鍛えておくように連絡はしていますが、この状況が続けば大会は難しいかもしれませんね。連盟の方々も非常に難しい判断を迫られてるかもしれませんが、選手たちにも多少なり不安があるように感じます」(某公立校指導者)
また練習を行っている私立校も複雑な心境だ。
現在は学校の指導の下、時間を限定して練習に取り組んでいるチームもいくつかあるが、県内での感染者も増加傾向にある中で、不安の色を隠せない声も多い。
「保護者とも話し合い、出来る範囲で練習を行うことになりましたが、とにかく衛生面には気を付けています。選手たちは戦うつもりでモチベーションを高く持ってやっていますが、状況は日に日に変化してるので危機感は常に持つようにしています」(某私立校指導者)
すでに関東、東海、四国の3つの地区で、春季地区大会の中止が発表されており、それに追随して各都道府県でも中止の決定が多く見られているが、沖縄県のように春季大会を決行する県もある。福岡県は今後どのような動きを見せるか注目だ。
(文=栗崎祐太朗)
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