佐々木朗希(大船渡出身)だけではない!世代屈指のサイドスロー・横山陸人(専大松戸出身)が対バッターへ調整進める
横山陸人
千葉ロッテのゴールデンルーキー・佐々木朗希(大船渡出身)が、24日に打撃投手デビューで157キロを投じたことで大きな話題となった。東京五輪の1年以内の延期によって、侍ジャパンの選出も可能ではないかという期待感も膨れ上がっている。そんな中、佐々木の相棒として新人合同自主トレでキャッチボールをしていた高卒ルーキー・横山陸人(専大松戸出身)もロッテのとっておきの戦力だ。
すっと左足を真っすぐ上げてから少しひねつつ重心を前に運び、着地と同時に身体を鋭く回転。高校時代よりも身体のひねりを抑えたフォームになったが、ボールには力がある。足腰の太さから、高校時代よりもパワーアップしたことが伺える。
横山は中学時代、上一色中で全国大会準優勝を経験。奥川恭伸(星稜出身)の前に敗れたが、高校では千葉の名門・専大松戸に進学。高橋礼など数多くの選手を育てた持丸修一監督の下で3年間腕を磨いてきた。
2年生の春の地区予選時はアンダースローに取り組んでいたが、その後の県大会を境目の今のサイドスローにモデルチェンジ。すると、110キロだった球速が130キロ台まで大幅にアップし、千葉県内で注目投手になった。
3年生になると鋭く振り抜かれる右腕からは、回転数の多い最速140キロ台中盤を叩き出すストレート。加えて打者の手元で鋭く曲がるスライダーも織り交ぜる本格派投手へ。甲子園には出場できていないが世代屈指のサイドスローとしてドラフト戦線に浮上した。
千葉ロッテから4位指名を受けて晴れてプロ野球選手となると、1軍キャンプに帯同。2月13日に佐々木とともに初めてブルペン入りすると、吉井理人コーチからも高い評価を受けていた横山。そこから着実にステップを踏んでいき、バッターを相手に投げる日も近いことが報じられている。
1年目は「二軍のローテーションに入りたい」と目標を語った。まず目標をクリアして、いつの日か2019年ドラフトは佐々木だけではないというのを、ピッチングで証明してくれるのを楽しみにしたい。
(文=田中 裕毅)