翌年に延期した東京五輪の選手派遣はどうなる?WBCと同時開催の場合、国際大会の位置付けが試される機会に
山本由伸
東京五輪は25日に1年後に延期が決まった。野球はサッカーと違い世代ごとで編成はしていないので、まるごと顔ぶれは変わるということはないが、海外FA、ポスティングによってはいない選手もいるかもしれないという懸念を持ったファンもいるだろう。
ただ現在の20代前半の選手はまだ日本に残りそう。侍ジャパンの4番・鈴木誠也(二松学舎大附出身)はポスティングでMLBを目指す場合、2021年オフといわれており、日本のエース候補として期待が上がっている山本由伸(都城出身)は来年でまだ23歳。バリバリのエース候補となるだろう。
代表常連の坂本勇人(光星学院出身)、山田哲人(履正社出身)などの20代後半~30代に入った選手たちは2020年、2021年のパフォーマンス次第により決まるのではないだろうか。
焦点となるのは、2021年にWBC・東京五輪が同時開催されるか。WBC予選は現在ストップ中だが、もし予定通り再開され、開催される場合、2大会続けて選手派遣は代表選手にとって相当な負担がかかる。
国際大会の日程が決まった時、野球界は大会の位置づけを定めるべきだと考える。WBCは本気で世界一を狙い、トッププロで編成する。東京五輪は育成目的で若手選手、アマチュア選手の混成など。すべてを勝ちを狙うのではなく、将来の野球界発展のために優良な選択することを願いたい。
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